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武闘派警察官の悪行②
武闘派警察官の悪行を紹介する2回目です。
私が直接見聞きした武闘派警察官の悪行をご紹介します。
前回は機動隊上がりの武闘派警察官を紹介しました。
今回は刑事課を降ろされた武闘派警察官の悪行をご紹介します。
ぜひ読んでいってください。
武闘派警察官S
警察官になって2年。
交番勤務にも慣れて来たころですね。
私が非番に地域課の部屋で書類を整理しながら、帰る準備をしていた時のことです。
私より1年後輩が警部補Sから書類の場所を聞かれているのが目に入りました。
このSは50代で刑事課勤務が長く、「瞬間湯沸し器」の異名を持つ、紛うことなき武闘派警察官です。
刑事課時代、巡査の部下をパワハラで次々と出勤拒否状態にして、地域課に降ろされました。
地域課に降ろされて間がないので、私の後輩に書類の場所を聞いていたのです。
この時、よりによって後輩は書類の場所を間違えて伝えてしまったようです。
S「テメー、ここに書類ねーじゃねーか!」
後輩「ちょっと待ってください。今、ここの整理終わったら行きます。すみません。」
軽んじられているとでも思ったのでしょうか。
この返事に一気に沸騰した警部補Sは、背を向けている後輩に後ろから襲いかかります。
Sは後輩の後頭部を3回、拳で殴りつけました。
一撃目で後輩は完全に不意を突かれ「ウっ!」と唸ってうずくまります。
そこへ2発目、3発目です。
警察が作成する書類風に言うと「手拳で後頭部を3発殴打し」た状態です。
後輩の後頭部を後で触らせてもらったのですが、複数のたんこぶができてデコボコになっていました。
もうこれは暴行事件どころか傷害事件です。
現行犯逮捕しない!
一般人が通報してきた場合、一方的に3発も殴ってたら普通は現行犯逮捕です。
この時、地域課の部屋は凍りつきました。
周りにいるのはもちろん全員警察官なのですが、誰も警部補Sを逮捕しようとする者はいません。
こういう場合、逮捕すれば当然話が大きくなりますから、内々に終わらせようとするのはどこの組織も同じでしょうか。
この時は、地域課長などの、警部補Sよりも階級が上の人間が一人もいなかったのもタイミングが悪かったと言えます。
少なくともそういう者がいれば、立場上、何らかのリアクションをしなければなりませんからね。
この件は、後日、後輩の上司である20代の巡査部長が、地域課長に報告するように何度も説得したのですが、後輩は頑なに断りました。
私としても、将来、同じような被害に遭う後輩を出さないために報告して欲しかったです。
しかし、やはり問題にするのはどうしても気が引けたようです。
報告しても、Sがこの地域課からいなくなる保証はありませんしね。
誰も何も言わない以上、結局この件は無かったことになります。
こうして、組織の老害は保存され、時代の流れによって浄化されるのを待つことになりました。
今、警察組織がどうなっているのか、私はもう10年前に退職しているのでわかりません。
しかし、辞めざるを得なかった後輩、同期達のためにも、武闘派警察官が暴れられない組織になっていることを願って止みません。
今回は以上となります。
お読み頂きありがとうございました。
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