踊り出すオッサン(中国の露店)
中国って実はある意味日本より自由です。
いい加減と言ったほうが正しいかもしれません。
もちろん政治家や政権批判などはできません。
しかし、そういったことを除けば意外と日本より自由に振舞うことができたりします。
今回はそんなお話です。
踊り出すオッサン
例えば、公園では中高年層がバカでかい音量で音楽を流したり、カラオケの機械を持ち込んで歌います。
彼らは決して他人に遠慮なんかしません。
数十mの網を大きい公園の池の中に設置して魚を捕る連中がいたり。
もう、ほぼ漁ですね。
店舗を借りずに、道路で勝手に商売しては取締りから逃げ回ったり。
意外にやりたい放題なんですよ。
そして中国では、みんな他人のやることをほとんど気にしません。
私が見た例を挙げましょう。
中国では露店がズラっと並んでいる場所があります。
ここで私がアイスを買って食べ歩いている時、CDラジカセで1人の店主が音楽をかけました。
中国人は他人に遠慮しませんのでばかでかい音量です。
すると別の露店の店主が客の往来する道に出てきて、踊り始めました。
好きな歌だったのでしょうね。
ちょっと踊って戻るのかと思いきや、一曲終わるまでずっと踊っています。
その間、店は、もちろん放ったらかしです。
客がいないわけではありません。
2,3人並んでいるのにも関わらず、店主は気にする素振りもなく踊り続けます。
もちろん客は一言、二言「待ってるんだよ」等と言います。
でも店主は構わず踊り続けるのでやがて、客も諦めてスマホをいじり始めます。
曲が終わって踊り終わると店主は戻ってきて客に商品を渡し、淡々と金を受取ります。
客も特に怒るわけでもありません。
もちろん観光地や市中心部の店などではそんな光景は目にしませんが、少し郊外に行くとこんな感じです。
日本のほうが、空気を読んだり、細かいルールに厳しかったり、恥ずかしがって自分で行動を制限したり、窮屈だと感じることがあります。
つまり、日常生活において、他人の目をほとんど気にしない中国の空気感のほうが楽だと感じることもあるということです。
意外と明るい社会
もちろん中国で政府や政治家の批判をすれば、監視されるでしょうし、警察官が家に来ます。
実際、私の同僚はSNSで国家主席についてほんの少し批判的に書いただけで警察署へ連れて行かれました。
その時は警察官から「こういうことを書くのは止めなさい。」と諭されて終わったそうです。
でも、どこの国でもそうだと思いますが、ほとんどの人はそんなことより自分の生活や趣味、身の回りの人の事だけ考えて毎日過ごしているはずです。
そして、私が中国に初めて行った2015年前後は経済発展を謳歌する人々に溢れ、かなり明るい社会だったように感じます。
なので、最近続発する悲惨な事件のニュースを見ると、いかに中国の経済が不調かというのが感じられてしまいますね。
今回は以上となります。
ちょっと話が逸れましたが、お読みいただきありがとうございました。