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看守の人権は留置人以下

警察官時代の1年半、留置場で看守をやっていました。

今回はその体験談です。
ぜひ読んでいってください。



あれもダメ、これもダメ


留置場の看守は食事も留置場内の事務室で食べます。

署内の食堂へ行くのは禁止されていました。

その時間留置場内の看守が減るからです。

インスタント焼きそばを食べると匂いが留置場内で広がって、留置人が羨ましがるから統括官の指示で禁止になりました。

食堂の定食を留置場に出前で食べるのも禁止されていました。

そもそも理由がなく留置場を出たり入ったりしてはいけないので、食堂で並んでいるのをうっかり留置統括にでも見られたらアウトです。

もちろん看守は留置場内でお菓子も禁止。

被疑者や被告人は留置場内で寝っ転がりながらボリボリお菓子を食べているのにも関わらず、です。

携帯電話は留置統括に当直前に預けます。

雑誌小説ラジオも禁止。

留置人は雑誌や小説を寝っ転がりながら読んでいるのにも関わらず、です。

要は仕事で使わない物は持ち込んではいけないのです。

看守が留置場でタバコを吸ったら処分されます。

留置人は自弁で購入したタバコを吸っているのにも関わらず、です。

つまり、看守というのは留置人に輪をかけて様々なことが制限されているわけです。

看守の人権は留置人以下


深夜、眠い目をこすりながら寝ている留置人を監視します。

腹を空かせながらカツ丼やお菓子を貪り食っている留置人を監視します。

もうどっちが逮捕されて人権を制限されているんだかよく分かりません。

もちろんこちらは逮捕されているわけではないので、当直が終われば解放されます。

しかし、こと留置場内に限っては、圧倒的に看守より留置人の方が人権が守られていると断言できます。

だからといって、留置場に行ってはいけませんよ(笑)

今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。



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