むかしばなし

 むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山へシヴァ神の力を借りに、おばあさんはガンジス川へ沐浴しにいきました。
 おじいさんは山のてっぺんで苦行をはじめ、シヴァ神への加護を求める生活に入りました。

 シヴァ神はヒンドゥー教の三大神の一柱で破壊と再生の神です。日本では大国主神と習合し、七福神の一柱である大黒様としても崇められています。

 長きに渡る苦行の末、シヴァ神の加護を得ることのできたおじいさんは山を降り、平和に暮らしましたとさ。

 めでたしめでたし───
 

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