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シルクについてのメモ
ファッション通信でシルク特集があった
化学繊維はシルクを目指して作られた、そんな話をアパレルのお客様から聞いた。天然素材と人工素材、ナチュラル派など、いろいろな考え方があると思うが、シルクの艶は人を惹きつける魅力があるのでしょう。
DIORのショー、そこで提示されたドレスはシルクがベースだった。見事な刺繍で彩られた会場はインドの工房の職人と共に作られた。
絹の発祥は4600年頃前の中国、そこから東西へ伝わる
日本へは三世紀くらいと言われているが、よくわからない。弥生時代に伝播してきたということ。ただ、江戸時代まで絹は輸入に頼っていた。
明治維新の外貨、半分くらいはシルクが稼いでいたという。第二次世界大戦を経て日本のシルク産業は衰退していった。
UVカット、幼虫が成虫になるためにUVを防ぐ仕組みがある。吸油性があり、静菌作用もある。繭の中を守るため。
蚕の糸が主流だが、10万種類もの糸を作る仲間がある。エリナチュレは、コットンと混紡することで実用化した。
現在の絹産地は中国、インド、ブラジルなどだが、養蚕業に積極的ではないという。
人工飼料を使い、無菌の養蚕工場を作る。絹生産の工場、大量のシルクを作ることができる。伝統的な養蚕については、障がい者雇用として伝承していく。天然と呼べるのかは疑問が残るが、生物が作る繊維であることは間違いない。工業品としてのシルク、伝統(伝承)としても残していく取り組み。
伝統技術とISSEY MIYAKEのシルクを使った提案、旧から新の展開を見せられる。ただ、ISSEY MIYAKEの素材の技術は伝統技術があればこそなのだと思った。
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