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武蔵野美術大学 卒業制作展 永原直輝の展示
永原直輝さんの展示は、壁面と展示台の上にスケッチブックが並べられていた。大きな作品から小さな作品に向かい、小さな作品はグリッド状に配置されている。
![](https://assets.st-note.com/img/1705072517277-DNcXthlWdd.jpg?width=1200)
これは有機体の特徴を捉えようとするもの、人工生命への探求に近いだろうか。
永原さんの展示は、彼の研究「家畜化症候群における自己家畜化とその影響、及び芸術における創造性と精神疾患に関する考察と制作」と関連するものである。
絵画から感じる生命らしきもの。神秘性のようにも取れるが、それは現代人が人体の内部の構造や映像を写真やコンピューターグラフィックモデルで知っているからであろう。すると、絵画の中に生命らしきものを見出しているのだろうか、もしくは知識を引き出すトリガーとなっているのだろうか。ここで研究のタイトル、精神疾患にも目が行く。曖昧なようで説得力のある接続である。
スケッチブックは、ロールシャッハテストの模様のようなものも並ぶ。壁面が身体で、スケッチブックが精神を表しているのかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1705072967830-C491gpHwPO.jpg?width=1200)
イラストがあるのは、生成AIの実験も行っているためだろう。展示することに迷いがあるようだけれども、生成AIが生成する女の子の顔が、どのように変遷するのか類例的にリサーチしているという。
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![Tsutomu Saito](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127993554/profile_84b8a498e009d369c19b08d06960a1e1.jpg?width=600&crop=1:1,smart)