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《花と苑と死》, 和田花苑
京都市立芸術大学の卒展は上下の移動が多い。7階まで上り、ひとつずつ階を下りてみていく。エレベーターはあるけれど、一基のみなので混雑する。しっかり階段を使えるようにしたい。
和田花苑さんの作品を鑑賞する。
![](https://assets.st-note.com/img/1707558985969-wSGsC9LTPX.jpg?width=1200)
紙本著色の大きな縦位置の画面、深く沈みこむような藍色、翠色も見えるよう。見る角度を変えることで、様々な色が現れる。周囲を取り囲む一段と濃い藍色は、むしろ黒と言った方がいいのかもしれない。
月の無い深夜の公園で、木立の中で空を見上げたような感覚、右上の画面に明るさが差しているのは、月が雲間から表れる予兆だろうか。あるいは、水の中を覗き込むかのような感覚。
![](https://assets.st-note.com/img/1707559644068-fMeZt9Tdcs.jpg?width=1200)
作品のタイトルから、どうやら公園の方の解釈に近いだろうか。ただ、死を含めているのは何故だろう。ここで作家の名前であることに気が付く。不穏な雰囲気が高まる。画面からは、様々な解釈を生み出す。
和田さんも修士一回生であり、来年もまた作品を見ることができる。
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