武蔵野美術大学 修了制作展 まるやまさとわの展示
武蔵野美術大学の修了制作展、美術館で展示されていたまるやまさとわさんの展示は、壁面と大型の作品との二点が展示されていた。まるやまさんは東京造形大学から武蔵野美術大学の大学院に進学した。セラミックスで作品を制作しているが、最近の展覧会では日用品を使ったアッサンブラージュを作っている。修了展では大作が展示されていた。
巨大なスポンジに泡立て器とセラミックスが挟み込まれている。工業用のスポンジだろうか。見た感じ挟んでいるだけであり、しっかりとくわえこんでいる様子から剛性のあるスポンジだろうと想像する。タイトルを見て、泡だて器を左回しにするのだろうか、と考えた。そうなると左手だろうか。スコールとは何か、挟み込まれている赤いセラミックスに依るのかな。
大型の作品は、展示室の一角に仕切りを構成していた。
壁を構成している作品、今までの集大成だという。確かに、これまでの展示で見た構成要素を見ることができる。新しい要素も見られる。
まるやまさんのセラミックス作品も構成要素として取り込まれていた。
形と色を探求するかのような構成、それぞれの要素に注目したり、全体に視野を広げたり、そのうちに構成されている空間から自分自身へとフィードバックされてくる。全体像が把握できない複雑さが、そのような効果を生じさせているのかもしれない。
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