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「個としてのあなた」をリスペクトしたいー「82年生まれ、キム・ジヨン」を見て

こんにちは。Polarisスタッフのゆうこりんです。

2020年10月9日より全国ロードショーとなった映画、「82年生まれ、キム・ジヨン」があまりにもPolarisのnote記事とリンクしていて、興奮しています。


ポラリスが「ママ」という言葉を使わない理由

https://note.com/polaris_npc0820/n/nf851f511728f


私が10年ほど前に感じていた、社会から切り離されたかのような孤独感と無能感、子育てを楽しみいつもニコニコしている「良いママ」でありたいのにそうなれない自分へのいら立ちなどが思い出され、胸にグッとくるものがありました。

「82年生まれ、キム・ジヨン」のあらすじについては、以下をご覧ください。

世界が広いと信じていた子供時代、女性としての生きづらさを初めて知る少女時代、必死に勉強して入った大学から就職への壁。結婚・出産で会社を辞め、社会から切り離されていくような気持ちを抱える日々、そして再就職への困難な道――。女性なら誰もが感じたことがあるであろう場面を積み重ね、ジヨンの人生は描かれる。観客はその人生に共感し、絶望し、彼女を応援し、そして映画でジヨンが選んだ生き方に、きっと未来への希望をみつけるはずだ。(公式ページより引用)http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/


ママをひとくくりにしない


たった2文字の「ママ」という言葉が持つ、世間からの期待や意味は、時々わたしを苦しめました。

出産直前に退職して、どこにも所属しない「わたし」の期間が一瞬だけあって、すぐに「○○ちゃんのママ」になりました。

数年は完全に子ども中心の生活。新しい人間関係も、子どもの習い事で一緒になった人、同じ幼稚園の人、など子どもを中心に広がっていきました、「○○ちゃんのママ」として。

子どもは自分の手で育てるべき、自分がやりたいことよりも子どものサポートを優先するのが当たり前…

わたしの人生なのに、いつも脇役ばかりじゃないか。そんな風に考えるようになりだんだん苦しくなって、地元でボランティア活動を始めた時に偶然出会ったのが、Polarisでした。

Polarisでは、お互いを下の名前で呼び合うのですが、「ゆうこりん」と呼ばれるのが最初はこっぱずかしくもありましたが、生まれた時から名乗ってきた名前を呼んでくれたのが嬉しかったのを覚えています。「ママ」という言葉を意図をもって使わず、「育児中の女性」と表現するところにも、とても共感しました。

Polarisでは「ここちよさ」を大切にしているので、業務を進める中で振り返りの機会を設け、「今、自分がここちよい状態か」をチームメンバーと共に確認しています。家族と共に暮らしながら働いていく上で、家族の体調や、日々の生活が順調かどうかも「ここちよさ」を保つ上で重要ですが、一番大事なのが「あなたは、どうなの?」ということ。

何かしようと思うときは必ず、子どものことが頭をよぎります。

映画を見に行くときも、「子どもの夕飯の支度があるから、〇時までには帰らないと」と思うし、仕事で帰りが遅くなりそうな時は「誰かにサポートをお願いしておかないとな」と思ったり。

ママである自分も常に持ち歩いているので、100パーセント自分の思い通りの行動ができるわけではありませんが、それでも「子どものせい」で我慢することが大幅に減って、やりたい仕事にもチャレンジできるようになって、ようやく自分を取り戻した気がします。

これは、子どもが大きくなって、手がかからなくなったということもありますが、家族やPolarisが「個としてのわたし」をリスペクトしてくれたことが一番大きかったように思います。

ママも千差万別。本人たちがそれぞれが思い描く「理想のママ」も人それぞれです。

ママでひとくくりにしない、このことを多くの人が心がけるだけで、だいぶ世の中の空気が変わっていくのではないでしょうか。

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