Polarisの価値は「異なる他者と共にある」こと。”co-”を積み重ねた10年を振り返る。
お久しぶりとなってしまいました、市川望美です。この1か月、ほんとあっという間すぎてびっくりです!といいつつ、毎回そんな書き出しでして、もう枕詞みたいになっていますね。すみません。
ここ数年、7月頭の誕生日に合わせ、海でマイバースデーを(ソロで)祝っているのですが、天候不良でイルカと泳ぐ旅が飛んでしまい、自然相手はそういうものとわかっているけれど、やっぱりちょっぴり残念な誕生日でした。
私の誕生日は、「1年365日のど真ん中」ということもあって、中間振り返り的な意味合いが強い日。
今年の初め、この1年どうしようと思ってたんだっけ?ってことを点検してみたり、「誕生日の誓い」的に何か始めてみたり、決意したりするタイミング。
海に行って、のんびりしながらソロで振り返る。この一連の流れで「よし、残りこうやっていこう、そして、やっと大好きな夏が来る!」となるのですが、今年はその実感がありません。コロナ禍ということもあったけど、なんとなく振り返りそびれてしまったな。ソロ&プチな合宿をどこかでやらねば。
(ちなみに誕生日は涼しい屋内で豪華なフルーツパフェを食べました。)
唐突ですが、10周年です。
そんな中ではありますが、実はたっぷり振り返りはしています。この8月、私たちPolarisは10周年を迎えるので、10年という単位で振り返っております。
10年間、どうやって続けてこられたのだろうか、何を達成できたのだろうか。そしてこの先また10年、どうやって進んでいこうか。
節目となる今年、そんなことを、10年の中で様々な連携や協働をしてきたパートナー・仲間とともに振り返ってみる企画を立てました。
1年ごとに1組か2組のゲストをお迎えし、「あの時、あの瞬間」「なぜPolarisなのか」ということを約30分で振り返るトーク動画を15本ご用意して、8月20日の10周年記念日に向けてカウントダウン配信していく予定です。予告投稿はこちら。↓
協働は、「異なる他者」だからできる。
10周年企画を立てるにあたり、「この年はこんな出会いがあった」「この年はこんなことをやった」ということで、いろんな人がリストアップされ、(時間が許すならばもっと沢山の人に会いに行きたかった)、オンラインだったり、久しぶりにお会いしたりして、当時の懐かしい思いを共有したり、改めて今どうか、ということをお話しました。
本当に様々な内容、パターンで「共に」過ごしてきたなあ、、と再確認でしたが、この人たちに共通することはいったい何でしょう?
みなさん思い出深い人たちで、きっと画面越しにも、私たちからの「好き!」「楽しかった!」「リスペクト!」といったオーラがにじみ出てきていると思うのですが、最初から気が合ったから上手くいったとかではなく、むしろ、上手くかみ合わなかったり、探り探りだったり、時にはぶつかった事例もあったような気がします。
でも、最終的には、「違う私たちだからこそ一緒にやれた」「何かを作り上げることができた」「新しいことが生まれた」。
違っていたからこそ上手くいった、そんな感じです。そして、お互いにそう思えているからこそ、続けてこられた関係性なんだろうな。
多様で、対等で、フラットという、Polarisが大事にしている姿勢がここにギュッと表現されていると思います。
今月末発行のメルマガ(Polarisの事業レポート。配信希望の方はこちらへどうぞ)でも、「co」について書かせていただいたのですが、「共に」やるうえで「他者である」ことって大事なんですよね。
新しい価値を生み出ためには、今までの枠組みを外したり、越えたりする必要がありますが、そこには必ず「他者であること」が大事だからです。
「共に」なのに「他者?」
「枠」にはそもそも「内と外」がありますし、「越える」ためには「こちらと向こう」がないといけない。自分たちと同じ要素の人たちと過ごしていては「あたりまえ」なので「内」も「外」も意識もできない。「枠」にすら気づかない。でも、「違う」人たちいると、違和感だったり、インスピレーションだったり、ネガでもポジでも、「気づく」ことができる。
前提が違う他者だからこそ、盲点となっているようなところや、凝り固まってしまった部分を気づかせてくれる。絶対にまもり続けないといけないこと、譲ってはいけないものもあぶりだしてくれる。
異なる考えや価値観がぶつかるからこそ、明らかになる本質って結構あるのです。違和感とかちょっとした(でも大いなる)こだわりを伝えあえる、確認しあえる。そんな関係性が築けると、たとえお互いの大きさや質が異なっていても、「共に」成し遂げることができる。
「違い」や「はざま」に目を向けるからこそ、「co-working」できるんじゃないかなって思うのです。
だから、「他者と」「共に」なのです。
絶賛撮影中の10周年動画に登場してくださっているみなさんの言葉のはしばしにも、そんな関係性を感じることができるんじゃないかな。「なんでそんなことにこだわるんだろう?」と思ったこともあったと思いますが、否定したり押し付けたりせずに、その奥にあるものを理解しようとしてくれた。大きな企業でも、小さな組織でも。
そんな人たちと一緒だから、10年やってこられたんだなあ・・・。ぜひ動画で、それぞれの「co-共に」をご覧いただきたいです。
私的推しポイントは、Polarisの子どもたちの登場回。創業時小学生だった子たちがもう大学生となり、母たちの「はたらく」をどう見ているのか、それぞれの言葉で語るところは必見です。
彼らが感じ取ってくれたこと、渡すことができたと思えたこと。10年で一番うれしいことかもしれません。
ベンチャー企業生存率は10年後6.3%
日経ビジネスによると、ベンチャー企業の生存率は、創業から5年後で 15.0%、10年後で6.3%だそうです。無事10年を迎えられたということは、この6.3%に入っているということですね。いやあ・・・・途中足がつったり、荒波におぼれそうになったこともありましたが、無事10年を迎えられそうでほっとしています。
(「生存率」の数字は色々あります。中企庁の数字だと5年後生存率は約40%だったりするので、その数字の母数にはどんな規模や質の事業者が含まれているのか確認する必要はありますし、自分たちをどう定義づけるかによってみるべき数字は違うと思います。Polarisは「ソーシャルベンチャー」と名乗ることもあるので、この数字を採用しました。)
ちなみに、創業から20年後に残っているベンチャーはなんと 0.3%・・・!ここからが勝負やないか・・・・!
この先の10年、どんな景色を見ていこうか。
改めて、経営メンバーや、多彩な「異なる」仲間と共に描いていきたいと思います。