見出し画像

北ソシオ -クアドラ編-

ソシオニクスって何から学べばいいの?

ソシオニクスって、どこから勉強したらいいのか分からないですよね?
16PersonalitiesやMBTIの心理機能と、ソシオニクスの心理機能(こちらでは「情報要素」と呼びます)は、微妙にニュアンスが違うので混乱しがちです。

それだけでも複雑なのに、心理機能が4つから8つに増えることでさらにややこしい!
そのため、ソシオニクスを扱う人口が類型界隈の中でも少ないという課題があります。

そこで!
Twitterでしばらく引きこもっていた北極星君が、Noteの読者のために「ソシオニクス」を簡単かつ分かりやすく説明し、「なんだ、ソシオニクスって面白そうじゃん!」と思ってもらえるような記事を書きます。

この記事は、チャート式でいうと白・黄色チャートのような位置づけ。
これをきっかけに、ソシオニクスに興味を持つ人が増えたら嬉しいです!


Q:何から始めるべきなのか?

A:クアドラです!

クアドラは4つしか覚えなくていいので、16タイプの大まかな傾向をつかむのに便利な概念です。
また、分類が好きな人には特におすすめ!

いきなり8つの情報要素やモデルAを説明しても、「で、それが何になるの?」とブラウザバックされる未来しか見えません。
ソシオニクスを難しいと言われる理由の1つがこれです。

(ちなみに、ソシオニクスのTiが強い人なら、そこから始めてもいいのかもしれませんが……)

さあ、1つのエンタメとしても楽しめる、楽しいソシオニクス講座を始めましょう!


クアドラって何?

A:超簡単に、ざっくり言えばハリーポッターの寮みたいなものです。

もう少し丁寧に説明すると、「尊重する・尊重しない情報機能の組み合わせ」で分けられた4つのグループです。

ハリーポッターの寮ごとに生徒の性格が違うイメージ、覚えていますか?
ソシオニクスも16PersonalitiesやMBTIと同じように16タイプに分類されますが、クアドラはそれを4つにさらに大雑把に分けたものです。

それぞれ、ギリシャ文字から名前がついています:

  • α(アルファ)

  • β(ベータ)

  • γ(ガンマ)

  • Δ(デルタ)

ハリーポッターに例えるとこんな感じ!

  • α:レイブンクロー

  • β:スリザリン

  • γ:グリフィンドール

  • Δ:ハッフルパフ

(界隈でこの例を出した際、「βはグリフィンドール、γはスリザリンでは?」という意見もありました。)


歴史的な国家に当てはめると:

  • α:古代ギリシア

  • β:ソビエト連邦

  • γ:アメリカ合衆国

  • Δ:スイス連邦


アルファクアドラ

1番賑やかなクアドラ。みんなで楽しくワクワクしながら物を作り、話し合いを楽しむ雰囲気です。

尊重する情報機能

  • Ne(直観型:可能性やアイデア)

  • Ti(論理型:一貫性や分析)

  • Fe(外向倫理:感情表現や調和)

  • Si(感覚型:快適さや経験)


特徴:

  • Ne-Ti
    実用的なメリットよりも知的刺激や楽しさを求め、高度に理論的な議論を好む。
    個人の価値観に沿った行動を重視し、グループでそれを実行しようとする傾向があります。

  • Fe-Si
    感覚的に心地よい雰囲気を大切にし、ポジティブな感情表現を重視。
    祝日やパーティーのような楽しい場に参加して元気を得ることを好みます。


古代ギリシアに例えると:

古代ギリシアでは、知的刺激や楽しさを求めた結果、多くの哲学者が登場しました。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス……彼らの思想は現代にも影響を与えています。

特にソクラテスの「無知の知」という概念は、アルファクアドラの特徴をよく表しています。

また、古代ギリシアでは既に民主制が行われ、アゴラ(広場)では世間話や政治の議論が活発に行われていました。
さらに、古代オリンピックの開催など、イベントやお祝いを楽しむ文化もありました。


ベータクアドラ

みんなで一緒に盛り上げて、大きなことを成し遂げようとするクアドラ。
アットホームで楽しい雰囲気。
例にソ連が出てくる時点で嘘じゃん


尊重する情報機能

  • Se(実行力:現実に影響を与える力や行動)

  • Ti(論理型:一貫性や分析)

  • Ni(直観型:未来や時間の流れを読む)

  • Fe(外向倫理:感情表現や調和)


特徴:

Se-Ti(またはTi-Se)の組み合わせから生じる傾向:

  • 明確な階層構造やルールがあり、曖昧さを嫌う。

  • 現実の状況や人・物の特性を分析することに自信を持つ。

  • グループを通じて自分や他人を認識・定義する傾向(貴族主義に由来する特徴)。

  • ケースバイケースではなく、一般化されたルールやシステムを構築し適用することを好む。


ソビエト連邦に例えると:

ベータクアドラの特徴は、ソ連という国家の成り立ちや運営方針に色濃く現れています。

例えば、ソ連の中心理念であったマルクス主義は、まさにTiの要素が強く反映されたもの。
「すべての国民が平等なパラダイスを作る」という理想のもと、労働と報酬を平等に分配するシステムを構築しました。

ソ連の成り立ちは「万国の労働者よ団結せよ!」をスローガンに、皇帝を倒して革命を起こしたものです。
これだけでSe-TiNi-Feの組み合わせがイメージしやすいのではないでしょうか?


歴史上の指導者との関連性:

PDB(Personality Database)を見ると、社会主義国の指導者にはベータクアドラのタイプが多いことが分かります。

例えば:

  • スターリン

  • 毛沢東

  • ポル・ポト

  • フィデル・カストロ

  • 金日成

さらに、ナチス・ドイツのヒトラーやゲッベルスもこのクアドラに属しています。


ベータ倫理型指導者の傾向:

ベータ倫理型の指導者は、しばしば極端な政策を実行する点が共通しています。

  • 毛沢東の「大躍進政策」や「文化大革命」

  • ポル・ポトの「原始共産制」など

これらの例は、ベータクアドラの極端なNi-Fe(未来志向と感情的結束)の影響が現れたものです。


ベータクアドラの良い点:

ベータクアドラは「邪悪集団」ではありません。良い面もあります。

ポジティブな特徴:

  • コミュニティが一致団結する状態を目指し、システムや理論を構築するため、コミュニティの規模が非常に大きくなる傾向があります。

  • ソ連はアメリカに匹敵する軍事大国であり、航空宇宙工学の分野でも非常に優れていました。物質的な面で影響力はかなり大きいです。


ソシオニクスのFeの特徴がよく分かるクアドラ:

  • 「プロパガンダ」が最たる例です。

  • 社会主義国家でよく使われる「連帯」という言葉は、ソシオニクスにおけるFeのイメージを捉えるのに役立ちます。


いいなと思ったら応援しよう!