【観光列車の旅】海里で日帰り往復!おいしい食事ときれいな景色を楽しむ
一人暮らしの高齢の母は、私たちの住む街に引っ越してきて1年が経ちました。長年住んだ実家の片付けも終わり、昨年よりも体調が戻ってきたところで、外食や旅行やイベントを楽しむ余裕が出てきたところです。
駅でたまたま手にしたJRの旅行パンフレットを見て、移動しながら食事が提供される観光列車に魅了されたようです。
「どれに乗ってみたいの?」
「海里!日帰りで!」
海里はJR東日本の新潟駅と酒田駅を結ぶ一日一往復の観光列車です。
日本海と庄内平野の景色を楽しめるとあって、列車好き”呑み鉄”の夫も誘って3人での日帰り旅行を計画しました。
母は89歳。歩けるけど足腰はすぐに痛くなる。一泊したほうがいいのでは?とも思ったけど、乗車してしまえば歩く必要も無い。乗り換えはエレベーター、家から駅までと旅先ではタクシーを使い、なんとか楽しく旅行してこれました。
高齢母と旅行好きの娘、呑み鉄の夫との旅の記録を記しておきます。
切符の手配をする
海里は全席指定の臨時快速列車です。
出発駅から海里の運行区間である新潟~酒田の乗車券のほかに、指定席券が必要です。
金土日祝日の運行予定日カレンダーから旅行日を選びます。
ダイニング車の食事メニューは月によって担当の料亭が違います。
気に入った食事メニューがあれば、その月に旅行計画できると良いですね。
食事が提供されるダイニング車の4号車は旅行商品になっていて、「のってたのしい列車」予約サイトから申し込みをします。海里に乗車するために必要な乗車券・指定券と食事がセットになっています。
乗車希望日の1か月以上前の申し込みは仮予約になっていて、乗車1か月前の指定券発売日になると予約確定と料金払い込みのお願いメールがきます。
支払いが済み予約確定となると、乗車に必要な最終行程表・「乗車証(控え)」が乗車4日前から印刷できるので、プリントして当日持って行きます。スマホにアプリダウンロードできる人はスマホに乗車証が載ります。
切符を購入する
今回は往復します。往路のダイニング4号車は予約サイトからネット予約、クレジット支払いをします。
復路は2号車のコンパートメント座席の指定席を購入します。
私と夫は「大人の休日俱楽部ジパング」の夫婦会員の割引を利用します。
夫婦会員登録は2024年3月31日をもって新規募集は終了しています。
私たちはギリギリ3月に入会が間に合った!3割引きは大きいですよね。
母は以前はジパング倶楽部を利用していたけど、今は退会したので普通料金で割引無しです。
3人分の乗車券と指定席を購入するためには駅の「みどりの窓口」が便利です。指定席券が買える乗車1カ月前の午前10時に間に合うように行くと、すでに長蛇の列。もちろん他の路線の切符購入の方々ですけどね。ほとんど高齢者ばかりで一人当たりの時間の掛かること。列がちっとも前に進みません。ほんと切符のネット購入って便利ですよね。
いよいよ当日!
さあ、楽しみにしていた当日がやってきました。母の体調も万全。
足腰は痛いらしいけど気持ちは前向きなので旅は決行です。
乗車を待つ乗客はワクワク気味で写真を撮ったりしてドアの開くのを待っています。海里の赤い車体は目立つので、乗らない人からの視線も感じます。
4号車に乗車すると、海里のスタッフに乗車証を見せて指定の席を案内してもらいます。他の車両と違って旅行商品なので、4号車は乗車証を持たないと入れません。
食事が運ばれる前に担当の乗務員のお姉さんがウェルカムドリンクの注文を取りに来ました。ビールや日本酒、グラスワインもあるし、アルコール無しのソフトドリンクからも選べます。
いよいよ楽しみにしていたお食事が運ばれてきました!
ふたを開けるまでワクワク。和紙の掛け紙もステキですね。
一口ずつたくさんの食材が丁寧に調理されています。彩りもきれい。
どれもダシが効いていてすごくおいしいです。
おいしい和食には日本酒ですよねー。やっぱり地酒は飲んでみたいですね。
食後のお飲み物は、ホットコーヒーか温かい村上茶が選べます。
ちゃんとコーヒーカップで温かいコーヒーをいただけました。
3号車には売店があり、海里オリジナル商品やお菓子の販売があります。
スタンプラリーは、海里と越乃Shu*Kura、SLばんえつ物語
スタンプを重ね捺しすると絵が完成するように台紙が用意されていました。
桑川駅は無人駅です。30分の停車時間に駅外に出て海に近づくこともできますし、併設の道の駅でお土産を見たり軽食を買ったりする時間があります。
跨線橋にはエレベーターもエスカレーターも無いので、足の痛い母は車内で待っています。でも杖をついて昇り降りしている人がいました。すごい。
雪の季節はどんな景色なんでしょうね。寒いのでしょうね。
指定の座席の窓も大きいので景色は良く見えますが、線路が気になる乗り鉄の人たちは展望車が好きなんでしょうねー。
視点が変わるからおもしろいですよねー。
風光明媚な景色のところは列車はスピードを落としてゆっくり走ります。
梅雨時で青空ではないけれど、波静かでおだやかな景色です。
遠くに鳥海山が見える、青々とした田んぼが広がる庄内平野の景色です。
山形のお米、おいしいですよね。私ははえぬきもつや姫も好きです。
酒田駅に到着
新潟から3時間16分かけて酒田駅に到着です。復路は15:03の発車まで1時間半ほど。駅に近いところで観光できるのは山居倉庫くらいかな?と思ったので、写真でよく見るケヤキ並木を見たいと思って行ってみました。
駅前のタクシー乗り場にタクシーは数台いました。10分くらいで到着です。
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台として使われたそうです。放送当時、私はドラマ見てなかったので良くわかりませんが。
2棟は酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」としておみやげなど販売しています。
タクシーを降りる時、運転手さんが、ケヤキ並木は倉庫の裏側になりますので、と教えてくれました。初めてきた観光客が建物の表側のおみやげ屋さんで用を済ませて、見ないで帰ってしまうことがあるらしいです。
1時間半ではおみやげ見るのもちょっと忙しかったですね。
ソフトクリームくらい食べたかったな。
復路 酒田駅を出発
帰りの酒田駅から新潟駅までは、2号車のコンパートメント座席です。
こちらは快速列車の指定席扱いなので、指定席券840円で乗車できます。
この座席のおもしろいところは、座席下のロックをはずすとソファーがせり出して足を延ばせる仕様になっていることです。
ちょうど母は足が痛かったので、靴を脱いで座ることができました。
4人席を3人で使う場合、残りの1席を他の予約客と相席になることもあるそうです。途中駅の村上で相席になりましたが、その方は荷物だけおいて3号車へ移動されました。承知していても相席って難しいですよね。
新潟限定ビイルなるものを、吞み鉄の夫は見逃すはずもありません。
3号車の売店で買ってきました。
私は海里に乗ったことがわかるお土産を買いました。友人にあげる予定。
梅雨時の旅行で雨が心配だったけど、移動中はほとんど降られず、復路では日本海に晴れ間も見えました。夕日が海に沈む時間帯に海里に乗れる季節はいつでしょうか?日没時刻調べて秋の乗車も良さそうですね。
復路は鶴岡駅でも30分、桑川駅でも30分の停車時間があります。
酒田駅から新潟駅まで3時間35分の長旅。
酒田駅か鶴岡駅で駅弁でも、と思ったら見つからなくて、
うけとりっぷで海里特製 加島屋御膳を頼めば良かったかなと反省。
夕飯は鶴岡駅のNewDaysでおにぎりと助六寿司とビールなど買うのみ。
でもだだちゃまめおにぎりを母が気に入ってくれて良かったです。
桑川駅ではソフトクリームを3人分買いました。
道の駅笹川流れでしか買えないという。
日本海ソフトクリーム。水色の。塩味がする。
おみやげいろいろ
だだっこ豆 432円
酒田駅の清川屋はおみやげ探しに良いです。だだっこ豆はフリーズドライで軽いので、おみやげにもちょうど良いし保存もききます。
だだちゃ豆おかき 600円
自宅用にも買えばよかったかな。軽くて良いとお土産に買いました。
月の雫の塩ガレット 870円
海里の車内で買えます。塩味のきいたガレット。おいしいです。
鮭の焼き漬け 400円
村上といったら鮭でしょう、と思って買ったらチリ産って書いてある。。。
おいしかったから許す!
往路で3号車売店のお姉さんに「復路でも買えますよね~、帰りに買おうかな」と言ったら、「新潟駅積み込みなので、復路でも残っていれば買えます」と言われては、先に買っておくしかないでしょう。
2個買って帰宅後翌日の夕飯で食べました。
まとめ
今回は母のリクエストで急遽計画した観光列車海里の旅でしたが、
日帰りだったため費用をあまり掛けずに行ってこれました。
高齢者と一緒の旅は、歩き回るわけにもいかず配慮も必要です。
母の思い出の一つになったのなら良かったと思います。
忙しかったから一泊しても良かったな、って後で言ってましたけどね。
おしまい。