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(ネタメモ。 進撃 エルリ 現パロ)名前は何人か出るけど大学生ハンジとリヴァイ。社会人(偉い)エルヴィン前の続きメモ。
…夢を見なくなった。
こんなにも不安や心配もなく、幸せに眠れたのはいつ以来だろう。不安を駆り立てるような夢は 突如として終わった。あとは幸せになるだけという夢の続きは、現実でということか。まだぼんやりとする頭でそう思い幸せを思い描いて、異変に飛び起きる。
「リヴァイ?リヴァイ!!」
いない。昨夜は確かに腕に抱いて眠ったはずだ。几帳面に畳まれてベッドの上に置かれたガウンが、リヴァイが確かにいたことを物語っている。
勢いよくベッドから出て、洗面所やバスルーム、果てはトイレまでドアを片っ端から開くが姿がない。
「何故だ…」
起きたら、まず紅茶を淹れて、一緒に朝食を食べながら、また話をしようと思っていた、言いたかったことも聞きたいこともある。それはリヴァイだって同じはずだ。何故黙って姿を消した。
鳴りだしたスマホを相手も確認せずに出る。
「リヴァイか!?」
『…誰だよ』
「なんだ、ナイルか」
『なんだじゃねぇよ、こないだ、お前ジムでタイピン落とさなかったか?フロントのねーちゃんが…』
「すなない、ナイルそれどころじゃないんだ。リヴァイがいなくなった、探さなければ」
『おい、だからリヴァイって誰…』
…ツーツーツー…
電話の向こうでナイルが毒ついているこも考えず、エルヴィンは知りうる限り、人探しに特化した探偵に連絡をしようと書斎の机から名刺を引っ張り出す。あれでもない、これでもないと放り投げてようやく、「頼むことはないだろう」と思っていたはずの、目当ての名刺を見つけた。
それと同時に、インターフォンがなった。まさかリヴァイか!?駆け出してインターフォンモニターを見ると、そこに写っていたのは、探していたリヴァイだった。不機嫌そうにモニターカメラを見ている。