ブラック会社との戦い（11)
相変わらず人の出入りは激しい中で、勤続20年の
ベテランの方が、やはり会社とトラブルで退職する事
に、なりました。
その方が携わっていた機械は会社の売り上げに直結
する仕事を多く占めていたので、上層部の２人は
物凄く焦っていました。オペレーターの絶対数が、
減っていた状況も重なり退職する人の持ち場をすぐに
引き継げる人がいなくて、大問題になっていました。
誰か１人でも欠けたらこうなるのは、ある程度分かっ
ていた筈だったのに、対策を全くしていなかったので
いざそうなった時は、危機的状況になりました。
とりあえず外注に仕事を出して凌ぐと決まりました。
しかし外注に仕事を出すと利益率がうんと下がるので
すぐに求人を出すことになりました。
3名採用して運良く経験者が1名いたので会社的には
安堵したようでした。
新人の１人が僕の側で仕事を覚えてる中で、
色々質問をしてきたんですが、
新人「聞きたいことがあるんですけど」
僕「どうしたの？」
新人「給料明細見て思ったんですけど」
僕「安すぎる？」
新人「土曜日の出勤した分お金計算されてない様なんですけど」
僕「⁇⁇⁇」
読んでいる方は分かっている人が殆どのはずですが
僕は無知過ぎて彼に指摘されるまで、労働基準法の
週40時間を超える労働は残業代で支払う必要がある
って部分をちゃんと理解していませんでした。
普通に平日残業してるのは残業代は付いていました。
本来なら土曜日に出勤していたら、40時間を超えて
いるので、支払う必要があったのです。
後から調べたことで、変形労働制などあれば、別です
けど、この会社は就業規則や雇用契約書など無かった
のです。
そこからインターネットで調べでは、怒りと自分の
無知さ加減を呪う日が続くのでありました。