「タピる」って言葉おもしろいよね

最近の部活での話です。友達がストレッチを呼びかけるときに「ストレッチっろ〜!」と言っていました。ストレッチしようの意味ですね。思わず笑っちゃいました。
この友達はよく、こんな風に名詞を動詞にした言葉を使うことがあります。動詞が名詞化された言葉は沢山ありますが、最近では逆の傾向が強いみたいですね。
そのような言葉を聞くと、ああ、言語はこのようにして変化していくのだなと感じます。

有名な言葉で、「タピる」というものがありますが、これも名詞を動詞化した言葉ですね。今では一般的に使われるようになりましたが、きっと使い出した方が「新しい言葉作ったろ!」とわざわざ作ったのではなく、たまたま生まれた言葉だと思います。


言葉というのは時代とともに常に変化していくものです。間違った言葉がそのまま新しい言葉として使われたり、聞き間違えから言葉が生まれたり、省略語になったりと言語の変化とはとても愉快です。

私が日本語に興味をもったきっかけに「すごい」という言葉があります。
「すごい」という言葉は昔は、「ぞっとするほど恐ろしい」の意味で使われていました。ですが、現在は「感嘆に値するほど素晴らしい」という意味で使われています。これも面白い意味の変化ですね。
さらに「すごい」という言葉は形容詞としてだけでなく、「すごく」と形を変えて副詞としても使われています。この語は「とても」など強調する際に使われていますね。

身近な言葉一つとっても、このように言葉の歴史を知ることができます。言葉の由来って知れば知るほど面白い。ためになるような、ならないような豆知識ですが知っていると会話が楽しくなるかもしれません。

日本語は2000年近く変化を繰り返しながら今日まで存在している。時代の流れに淘汰され、新しい言葉が生まれ、姿を変えながら言葉は続いていく。
人々の歴史は言葉の歴史に大きく反映されます。言葉を知ることが人を知ることそのものだと私は思っています。だからこそ言葉にこだわりたいですし、人の言葉を心で受け止めてたいと思っています。

考えてみると、「言葉」という単語そのものが素敵だと思います。言の葉は、頭が幹となって四方八方へ無限に広がっていく。私はそんなイメージが浮かびます。

自分の生きる時代でリアルタイムに言語の変化を感じていきたいですね。

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