中学校の国語の授業での思い出。小説の批評の練習だった気がする。教科書の小説の結末を自分だったらこうするというアイデアを書きなさい的な課題があった。 そのときの私はすぐに課題に取り掛かることができなかった。 なぜなら、私にとって小説は作者の作った世界こそが正解であり、そこに足すものも引くものもないと考えていたからだ。 そう考えるのは、私が小説を美術作品と捉えていることが根底にある。 私はあまり美術には明るくないが、一見理解のできないものが素晴らしい作品として評価を受けていた
今日、たまたま一緒にお弁当を食べていた女の子。あまり一対一で話すことはないけれど、思いの外おしゃべりで面白い子だった。 彼女は私がたまに文系の思考を感じさせる発言をしていると言う。 私は自分で文系の人間だと思っているが、他の人から見てもそうらしい。 彼女曰く、私が現代文の話をしている話をしているときに文系ぽさを感じるらしい。たしかに、私にとって現代文の読解というのは面白い。決して得意な訳ではないが。 彼女も文系タイプの人で、文系トークが盛り上がった。模試で出た現代文が面
「不発弾処理のため◯月◯日は通行止めになります」 沖縄ではこのような看板が建てられている時がある。 これは太平洋戦争のときの不発弾が見つかった際に建てられる看板だ。沖縄県民からすれば特別珍しいものではない。私も今まで何度か見たことがあるし、私の家のすぐ近くでも見つかったことがあるらしい。 ビルや住宅が建ち並ぶ市街地に、ただの工事の看板と同じように建っているその看板。驚かない自分に違和感を感じてしまった。 一見、戦争とは無縁のように見える場所で、確かにそこはかつての戦場であ
「ポジティブシンキングは大切だよね」 一体どこの誰が言い出したんだろうか。誤解を生まないために言うと、私はこの言葉を全否定する気はない。むしろ今までの私はこの言葉に励まされてきたことも多い。 うまくいかないことが続くとネガティブな思考に陥りがちだ。そのようなとき、自己暗示のようにポジティブシンキングと自分に言い聞かせる。すると少しずつ、立ち上がることができる。 例えば、連日勉強をサボってしまったとき「今さらやっても遅い」ではなく「今からでもやるだけ偉い」と少しの肯定をする。
「空を泳ぐ」なんて表現がありますね。空と海、対比になるようで共通点が多い二つです。 なぜ、私がこの文章を書いているかと言うと、今満月を見ているからです。先程までは雨が降っていて、雲が空を覆っていましたが晴れてきました。夜空が晴れる瞬間は昼間とは違った感動があります。 空を泳ぐと形容した人の気持ちがわかる気がしました。普段は墨を流したような背景に星が見えていますが、満月の日はまるで同じ空ではないかのように感じます。月明かりが空を照らし、ぼんやり明るくなる独特の雰囲気が美し
最近の部活での話です。友達がストレッチを呼びかけるときに「ストレッチっろ〜!」と言っていました。ストレッチしようの意味ですね。思わず笑っちゃいました。 この友達はよく、こんな風に名詞を動詞にした言葉を使うことがあります。動詞が名詞化された言葉は沢山ありますが、最近では逆の傾向が強いみたいですね。 そのような言葉を聞くと、ああ、言語はこのようにして変化していくのだなと感じます。 有名な言葉で、「タピる」というものがありますが、これも名詞を動詞化した言葉ですね。今では一般的に使
こんにちは。自己紹介のブログで少し触れましたが、このブログは友人に勧められたことがきっかけで始めたんです。久しぶりに電話していたときに、「ブログやったりしないの?」と言われました。 そして言われた翌日すぐにブログを開設。思い立ったが吉日ってやつですね。 私は色んな分野に興味が向くタイプで、趣味も沢山あります。よく言えば好奇心旺盛ですが、飽きやすく目移りしやすいとも言えます。だから電話で言われた時に真っ先に浮かんできたのは「ブログ楽しそう!」ではなく、「結局やらないで終わらな
月日が過ぎるのは早いことで、ついこの前夏が始まったと思えば、あっというまに9月だ。 夏の終わりを上手く割り切れていないのと同時に、心は秋を待ち望んでいる。 夕方の山に差す光は徐々に朱色になってきた。口紅も陽の光も「さす」と表現されるが、山を染める夕日はさながら紅をさしたように鮮やかだ。でも、少しだけ夏の青々しい草木に反射する黄金色が恋しい。 日を追うごとに早くなる日暮れ、いつの間に蝉の声は消えて、赤蜻蛉が飛び始めた。 秋はもう、すぐそこに。 ちはやぶる神代も聞か
はじめまして、ぽこたろうと申します。 日本語や言葉が好きな人です。よろしくお願いします。 ブログを始めたきっかけ noteを始めたきっかけですが、私は考えることが好きで、よく自分の思いを言語化するようにしています。 それを知っている友人にブログを書いてみたら?と言われたので、思い切って初めてみました。 元から人に自分の考えていることを伝えるのは好きだったので、文章を発信することに興味はありました。でも、中々勇気が出ず、投稿に踏み出せずにいたので友人には感謝しています。