高齢者の固定費見直し~自費ベッド編~
高齢の親や祖父母の家等に介護ベッドはありませんか。
介護ベッドは、介護保険を利用して借りている方、自費で借りている方、購入されている方に分けられます。
その中で、自費で借りている方は、この記事を読むことで少し月々の固定費が安くなるかもしれません。
介護ベッドとは?
そもそも介護ベッドとは、病院にあるようなベッドのことで、背中を上げたり、ベッドの高さを変えたり、足の上げ下げをすることができるベッドのことです。
介護ベッドを使用されるきっかけ
介護ベッドを使用されるきっかけは、みなさん様々ですが、きっかけの多くは、膝が痛くなり布団での生活が大変になってきた。起き上がりを一人ですることが大変になってきた等です。
介護ベッドをレンタルする方法
介護ベッドをレンタルする場合、要介護認定の区分によって、介護保険でレンタルするか、自費でレンタルするかが異なってきます。
介護保険でレンタルできる方
介護ベッドを介護保険を利用してレンタルできる方は、要介護認定で、要介護2、3、4、5の認定をお持ちの方です。例外的に要支援1、2、要介護1の認定の方も借りることができますが、一定の手続きが必要であり、基本的には要介護2~5の認定をお持ちの方が介護保険でレンタルできる対象の方になります。
どうして、要介護2よりも重度な方が介護保険利用の対象になるのか。
介護保険の理念に「自立支援」というものがあります。
自立支援とは、その名の通り、自立を支援するものです。
自分でできる力を奪わないために、軽度な認定の方は、介護ベッドを基本的に介護保険ででレンタルすることできないようになっています。
例えば、自分で起き上がる力があるのに、介護ベッドで電気の力を借りて起き上がるようになると、自分で起き上がることができなくなる、という感じです。
要介護2~5の方が介護ベッドを借りる方法
担当のケアマネジャーへご相談ください。
介護保険を利用してレンタルすることになるので、ケアプラン(介護の計画書)への位置づけが必要です。
ケアマネジャーがいない場合は、お住まい担当の地域包括支援センターへご相談ください。
要支援1、2、要介護1の認定の方(軽度認定者)
基本的に介護保険を利用せず、自費で借りることになります。
自費と聞くと「高そう」と思われがちですが、介護保険でレンタルする場合の自己負担分とそれほど、変わらない料金でレンタルすることができます。
例えば、介護保険で介護ベッドをレンタルする場合、8000円~1万2000円程度のベッドを介護保険を利用して1~3割負担でレンタルすることになるため、1割負担の場合1ヶ月800円~2400円でレンタルすることになります。
自費でレンタルする場合は、介護ベッドを扱っている福祉用具事業所が価格設定をしていますが、だいたい1ヶ月1000円前後でレンタルすることができます。※自費の金額は福祉用具事業所が価格設定しているため、地域によっても差があります。
これは少し余談ですが、介護保険の負担割合が2割、3割負担の方は、自費のほうが安く借りれる場合があります。自費は、介護保険を利用しないため、介護保険の負担割合関係なくレンタルできますが、介護保険になったときは、負担割合があるため、介護保険でレンタルするほうが高くなった、なんていることも時々あります。
軽度認定者で介護ベッドをレンタルされたい方は、お住まい担当の地域包括支援センターや福祉用具事業所へ直接ご相談ください。
介護認定を受けていない方、非該当の方
福祉用具事業所によっては、認定を受けいる方に限られるところもありますが、最近は、認定をお持ちでない方、非該当の方にも軽度認定者と同じぐらいの金額でレンタルされているところがあります。
介護認定を受けられていない方、非該当の方は、お住まい担当の地域包括支援センターや福祉用具事業所へ直接ご相談ください。
軽度認定者の方への注意点!!固定費見直しに繋がるかも
介護保険でベッドをレンタルする場合は、福祉用具事業所によって大きく金額が異なることはありませんが、自費の場合は、金額が大きく変わることもあります。
同じベッドをレンタルしても金額が違う!
自費のレンタルの場合、福祉用具事業所が価格設定をするため、実際あった例で、全くおなじベッドでも月1500円でレンタルしている事業所もあれば、月750円でレンタルしている事業所もありました。半額です。
高齢者は、少ない年金で生活されている方も多く、この金額は大きいと私は思います。
モーター数で金額が違うことも
介護ベッドは、1モーターから3モーターまであります。
高さ、背上げ、足上げです。福祉用具事業所にもよりますが、モーター数によって金額が違うところもあります。
今、3モーターも使用していないのであれば、モーター数の少ないものへ変更することで、今より金額が下がる可能性もあります。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
介護保険でレンタルする場合は、全国の平均レンタル料金というものが基準でありますが、自費でレンタルする場合は、各事業所で料金設定しているため料金に差がでてきています。
各福祉用具事業所の自費ベッドの料金は、お住まいの地域包括支援センターや担当のケアマネジャーが料金のちらしをお持ちかもしれませんので、ご相談ください。
※この記事の内容は、地域によっては該当しない場合もあります。
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