客体化される日本サブカルチャー──『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』からみる文化の交換可能性について
Ⅰ はじめに 本稿は2021年にサービス開始された、スマートフォン向けゲームアプリ『ブルーアーカイブ -Blue Archive-」』(NEXON Games開発・Yostar運営)を足掛かりに、近年存在感を増すスマホゲーム市場に見られる興隆を国内の文化的な流れの中に位置付け、さらにその現状と本作の将来的可能性を検討するものである。
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』(以下、「ブルアカ」)は、「学園都市キヴォトス」に赴任した先生(プレイヤー)が、そこで発生す