人はなんのために生きるのか?
なんのために生きるのか?
例えば社会貢献などが考えられるが、「社会」が相手では対象が大きすぎて、具体的に何をすればいいか理解しづらい
そこで、社会のためでは無く、自分のために生きると考えた方が思考を簡単化できるのではないか?
自分のために生きるというのはどういうことか?
人間には欲求があり、これを満たすことで人間は幸福を感じることができる
つまり、欲求を満たすために行動するのが自分のために生きるということと相成る
自分にはなんの欲求があるのか?
結論からいえば、人の欲求に根源的には個人差というものは無い
表面的な個人差はあるが、それは環境要因によって生じた差に過ぎない
欲求の種類は万人に等しく定まっているのだ
マズローの欲求階層説
この根拠として、マズローの欲求階層説というものがある
正確に人間の欲求を表しているというには不完全だが、欲求の正体を理解する上ではこのモデルで十分だろう
マズローの欲求階層説によれば、下記のような順で欲求は変化していくとされる
生理的欲求▶安全的欲求▶親和欲求▶承認欲求▶自己実現欲求
つまり、どんな人間でも欲求には段階があり、行き着く先は自己実現欲求となる
ここで、自己実現とはなにか?ということだが、以下の記事がわかりやすい
※ここでは取り上げませんが、承認欲求の脱し方として、リンク先の自己実現者の15の特徴に記載がありますので併せて読むと良いと思います
https://kajimaru.hatenablog.com/entry/2017/02/09/115907
以下抜粋
一般的には、自己実現というと、
自分のやりたいことをやって生きていけること、社会的に成功する、勝ち組になることだと認識されている。(中略)
自己実現とはそういった、何かになった、何かを得たという「点」ではなく、
自分そのものの「状態」のことだ。
以上を自己実現の定義として、どう生きるかを考えていく
自己とはなにか?
心理学では、「自己とは自分によって経験または意識される自分自身」または「客体として見た自分が自己であり、その時の主体が自我である」のように言われています。
また、願望を伴う自己を理想自己、対して現実の自己を現実自己といいます。
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関係ないけど、人間には自由意志は存在しないという主張もあります
https://gigazine.net/amp/20201102-free-will-science
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色々書いたけど、考えたいのはマズローによる自己実現の自己とは、理想自己であるか現実自己であるかってことです
理想自己はこうありたいと思う、いわば未来の自分であり、現実自己は現在の自分であると言い換えられます
現実自己がマズローの言う自己と同じであれば、私たちは常に自己実現欲求を満たしていることになってしまいます。
では、こうありたいと願う理想自己こそがマズローの言う自己であるのではないかと考えます
理想自己は承認欲求と似ていますが、承認欲求を脱さなければ自己実現欲求は得られないとするマズローの説がここで生きてくるわけです
結論
承認欲求から完全に切り離された理想自己の追求こそが、自己実現欲求である
そして、自己実現欲求を満たすことが生きる目的となる
余談
低次の欲求である生理的欲求と安全的欲求を満たすには、資力(お金)が必要である
お金を稼ぐということは誰かの役に立っているということになり、親和的欲求・承認欲求も満たすことが出来る
だから、ただ社会に属して働くだけで承認欲求までは得ることが出来る