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眩しくて晴れていた、あの日のこと
担当するフリーペーパーの巻頭特集で、地域の祭りを取材することになった。協力を依頼したのは地区の青年団長Y君。ちょうどバイトを辞めたところらしく「いつでもいいっすよ」とあっさりアポが取れた。
口調からやんちゃなイメージを抱いていたが、実際に会ったY君は物腰柔らかい好青年だった。ギャップに戸惑いつつ取材を始める。
大阪と奈良の境、生駒山の麓にある枚岡神社は河内国一之宮。10月14、15日に行われる秋郷祭は、大小20基以上の太鼓台が宮入する様子が勇壮だと評判で、毎年多くの見物客が訪れるという。
「実は僕、今年の祭りのためにバイト辞めたんですよね」
何と!
草食系Y君、中身は相当熱い男だった。
当日、太鼓台のてっぺんで輝いていたY君の姿を何十枚もカメラに収めた。
空は重く曇っていたけれど関係ない。
今日は君の色節。眩しい最高の晴れ舞台だ。
そして、私の書いた文章が初めて紙媒体に掲載された、忘れられない日だ。
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