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【50NLH】ハンドレビュー・88 3bet pot

50NL($50をテーブルに置いてプレイし、ブラインドがSB$0.25/BB$0.50のテキサスホールデム)をプレイしていて、考えさせられたハンドがあったので紹介します。

実際のハンドの流れは以下。ここは多分見てもわかんないので飛ばしてください。ただまあふつうに深夜の2時すぎてもポーカーしてるのは社不すぎてダメだと思いますわね。(この記事書いてるのは朝5時なわけですが)
PokerStars ハンド番号 237661924648: ホールデム ノーリミット ($0.25/$0.50 USD) - 2022/07/30 2:09:04 JST [2022/07/29 13:09:04 ET]
テーブル 'Armenia II' 6-max シート #3 がボタン。
シート 1: RUIB ($50 チップ)
シート 2: decky88 ($52.28 チップ)
シート 3: TrustFund_bb ($33.60 チップ)
シート 4: pokerei24 ($60.27 チップ)
シート 5: JB.Murder ($50 チップ)
シート 6: marcuspct ($63.78 チップ)
pokerei24: SBをポスト $0.25
JB.Murder: BBをポスト $0.50
*** ホールカード ***
pokerei24 : 手札は [8h 8s]
marcuspct: フォールド
RUIB: レイズ $0.50 $1
decky88: コール $1
TrustFund_bb: フォールド
pokerei24: レイズ $3 $4
JB.Murder: フォールド
RUIB: コール $3
decky88: フォールド
*** フロップ *** [9c Jh Qh]
pokerei24: チェック
RUIB: チェック
*** ターン *** [9c Jh Qh] [Ah]
pokerei24: チェック
RUIB: ベット $6.50
pokerei24: レイズ $11 $17.50
RUIB: コール $11
*** リバー *** [9c Jh Qh Ah] [Kh]
pokerei24: ベット $38.77 (オールイン)
RUIB: フォールド
コールされなかったベット ($38.77) はpokerei24に戻されました。
pokerei24 はポットの$42.50を獲得。
pokerei24: ハンドを見せない
*** サマリ ***
合計ポット $44.50 | レーキ $2
ボード[9c Jh Qh Ah Kh]
シート 1: RUIB フォールド の上に リバー
シート 2: decky88 フォールド 前に フロップ
シート 3: TrustFund_bb (ボタン) フォールド 前に フロップ (ベットなし)
シート 4: pokerei24 (スモールブラインド) 集める ($42.50)
シート 5: JB.Murder (ビッグブラインド) フォールド 前に フロップ
シート 6: marcuspct フォールド 前に フロップ (ベットなし)

SBで8ポケが配られました。
プリフロップでHJが2bbでオープン、2bbオープンはかなり安いですがこのプレイヤーはずっと2bbでオープンしていたので特に深い意味はなさそう。COのプレイヤーがコール。

SBの自分までフォールドで回ってきて、選択肢としてはコールor3bet。十分強いハンドなので降りることは基本的にはないです。

HJオープン、COコールの際のSBのレンジ

88は93%の頻度でコールし7%の頻度で3betするハンドです。
このセッションではあまりハンドが入らず、極端に自分の3bet頻度が少なくなっていたので今回は3betを選択しました。3betレンジをリスペクトされていて、4betはあまり飛んでこないのではないかと考えたからです。額はポジションがない時の3betとして一般的な4倍である$4。基本的にポジションがあれば3倍、なければ4倍でプレイしています。

これに対し、オリジナルレイザーだったHJのプレイヤーがコール、COはフォールドしてフロップです。一応HJ側のSBからの3betコールレンジも載せておきます。

HJのSB3betに対するコールレンジ(黄色枠)


HJ$1COコールSB$4HJコールCOフォールドでヘッズアップでフロップへ。

フロップ9♧J♡Q♡

あまり良くないフロップが開きました。お互いがGTOどおりにプレイしていると想定すると、こちら側の強いハンドはQQ、JJ、AA、KK、AQ、AJ…でしょう。ただ、Axsで広く3betするレンジ構成なので何もないところも多いです。相手側もポジションがあるため広くコールレンジを取っていますが、Axsをブラフ4betに回しているので何もボードに絡んでいないハンドがほとんどありません。

この時点で88は基本的には負けていると感じましたが、それでも勝っているところはある(ショーダウンバリューがある)のでチェックをしました。GTO(AIの統計に基づく究極にバランスの取れたプレイ)的にもチェックが正解のようです。

相手からベットされたら額によりますが基本フォールドと考えていたらチェックバック。

チェック・ア・ラウンドでターンです。

ターンA♡

ターンはかなりいいカードが落ちて話が変わりました。僕の8ポケは少しだけあったショーダウンバリューが全くなくなりクソハンドになりましたがレンジ全体では強くなったのでブラフに切り替えます。

というのも、広くAxで3betしているこちらのレンジは何もないところがほとんどなくなり、かなり強くなりました。Aが当たっていた場合相手のワンペアやポケットペアを捲っています。ただし、スーテッドハンドは多くをAxsで構成しているため、A♡がボードに出た時点でフラッシュが完成しているところは少なく、強めなマージナルハンドが多いです。

なので基本Aを持っていてもいなくてもベットするのが正解なのですが、今回はチェックレイズ体制を取りました。これは明確にミスで、自分のレンジを強く見積もりすぎたと思っています。チェックレイズというのはかなり強い役を主張するアクションなので、フロップチェックしたハンドで強さを主張できるのはAA、AJ、A9くらいでしょうか。

チェックしたところポットの70%程度の$6.5のベットが飛んできました。元々チェックレイズする予定だったので3倍弱の$17.5にレイズ、リバーでブラフオールインするのに自然な額を選択しました。これに対し相手はコール。相手がめちゃくちゃ上手い人で、こちらのハンドにマージナルハンドが多いことに気づいてオールインを選択されると降りざるを得ないので、今考えると助かりました。ただ一応名誉のために言っておくと、チェックして相手からベットが飛んできた場合は100%レイズを返すのが正解ではあり、額も最適なようです。

リバーに行きます。

リバーK♡

多分リバーまでで残っているトランプ46枚のうち一番いいカードを引きました。ターンまでクソハンドだった8ポケは3rdナッツ(ボードに対して3番目に強いハンド)に昇格しました。1番目はロイヤルストレートフラッシュを構成する10♡持ち、2番目は9♡持ちです。10ポケはフロップでオープンエンドストレートドロー、9ポケはセットを作っているのでこれらはどちらも相手のレンジには残っていそうですが十分強いです。

ただし、レンジとしてはかなり微妙でこちらのレンジにツーペア、セットは多く存在しますが、フラッシュはプリフロップで少ない頻度でしか3betしないミドルポケット8ポケ〜10ポケでしか存在しません。(今回はたまたまその少ない頻度の3betでツモっています)

チェックかオールインか悩んで、こちらのオールインがかなりブラフに見えやすいことからブラフキャッチに来るハンドも多く、相手のレンジのスーテッドコネクターであるハートの43s、53s、54s、64s、65s、76sからもコールをもらえると思いオールインを選択しました。

後でAIで検証したところオールインも一応チェックも正解らしいですが、最も多い頻度でしなくてはならないのはポットの25%(この場合およそ$10)の安いベットらしく、おそらくこちらのレンジにマージナルハンドが多いのでシンバリューベット(薄いバリューを取りに行くベット)に見せかけて、レイズをもらいに行くブラフインデュースの意味合いがあるのだろうと思います。考えたらすごく理にかなっていていいプレイな感じはしますがブラフの時に同じことができるかは怪しいのでそこはまだ自分の理解が追い付いていない範囲なのかもしれません。

自分の引き出しの中にないプレーだったので学びになりましたし、自分のレンジの強さがベッティングラウンドごとに急変する、すごい面白いワンハンドでした。

ともかく相手はオールインにフォールドして$20くらい勝ちました。
ただ、自分はまだロイヤルストレートフラッシュを見たことがないので50ドル失ってもいいから相手から10♡出てきて後で愚痴れないかなーと思ってた節はありました。こんな感じで面白いハンドに遭遇したらまたハンドレビューするので死ぬほど暇だったら読んでください。 了

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