マネジメント失敗談 部下の手柄を取ってしまった話
こんにちは!
マネジメントyoutube「ポケカルビジネスTV」のヒガキです
今日はポンコツマネージャーである僕のマネジメント失敗談を。
ECサイトを運営する部署を任されていた時の話。
ドンづまっていた売上・利益拡大計画
EC運営責任者になってから、数か月は
とにかくマーケットを分析して、仮説作成→うち手→振り返り→うち手修正のサイクルを回していました。
当時はまだまだ顧客数が少なかったので、
新規顧客に的を絞って、いろいろなタイミングでセールを仕掛けて
とにかく薄利でもよいので売上を上げる。
クロスセル・アップセルの仕掛けを駆使して単価を上げていく
など、うち手が結果につながっていき
売上は順調に伸びる一方でした。
だが、ある時気づきます。
とにかくセールを駆使しないと売上が作れない。ということに。
逆に言えばセール売上の延長線上にしか売上の伸びはない。
そして、成長の頭打ちがそう遠くないということを。
やばい‥‥
リピート率UP=ファン化促進へのかじ取り
セールの戦略を練りつつ、
既存顧客のリピート率を何とかせねばと悩んでいた日々。
プロモーションコストや素材もない、
・自分たちが稼いだ粗利の一部を使ってできること
・自部署のメンバーでできること
何かないか?
そうだ!商品だけでなく、スタッフを好きになってもらおう!
そのための発信をしよう。
メルマガを活用したり、商品に同梱する新聞を作るのは何とかできるぞ!
思いついたら即行動
当時のメルマガ担当にメルマガ改革を提案しました。
「開封率を上げたいので、購入予定がなくても開きたくなるように、
「メルマガの冒頭に我々スタッフか、商品に関するあいさつ文を入れたい。」
「メルマガを最後まで読んでもらう仕掛けをいれて、商品のインプレッションを増やしたいので、文末に何か入れたい。」
「クイズとかどうかな?」
矢継ぎ早に提案したら
「クイズは考えるのが‥」とネガティブな声。
「そっか‥」と肩を落としかけると
「イラストはどうでしょう?」との返答
彼女なりに自分がやれることを考えてくれたのです!
「とても良いね!」と言って、すぐに文末イラストをスタート
結果、開封率もリピート率も上がったし
何より
あいさつ文やイラストへのコメントもいただけるようになりました。
運命の失言… 彼女はなぜ怒ったのか?
その当時の会社では
持ち回りで話す朝会のスピーチというのがありました。
僕の番が回ってきたときに、
リピート施策も試し始めたよ。という意味で
このメルマガ改革をはじめとしたリピート施策について話をしました。
そこで僕はこんな発言をしました。
「メルマガの開封率や読了率を上げるため、
メルマガの巻末に、○○さんに指示してイラストを描いてもらいはじめました。みなさんぜひ見てください」
朝会が終わった後、
隣の彼女が珍しく不機嫌でした。
あれ、朝会の前まではそんな素振りなく僕と会話していたのに…
「どうしたの?不機嫌だね」
僕がそう言ったら
彼女は顔を真っ赤にして、睨んできました。
何かやってしまった。
鈍感な僕でもわかる。
すぐに、会議室に二人で行き、
「ごめん、なにか悪いことしてしまった??」
彼女は赤い顔をしながら、
「…イラストを考えたのは私です」
そうか、僕の朝会の発言が原因だ。
僕は、文末に何かを入れよう。と指示をした
彼女がイラストを描くと提案してくれた
僕は、これをイラストを描くように指示したと伝えてしまっていたのです。
彼女にとって、
自分がやれることを一生懸命考えて出してくれた
「イラストを描く」
を、僕が踏みにじってしまっていたのです。
「本当にごめん。そんなつもりはなかった。」
その後、彼女にひたすら謝って、許してもらいましたが
今でも心に残っています。
自分でもそんな発言した認識がなく、
うち手の一つを紹介しただけだと思っていたので
本当にショックな出来事でした。
ただ、振り返ってみると
本当にそんなつもりはなかったのか?
疑問です。
売上に対する焦りから
”僕が”いろいろとやっていることをアピールしたかったのだと思う。
だから、ああいった発言になってしまったのだと思う。
今でもそんなつもりはなかったことをしてしまいますが、
そのたびに
本当にそんなつもりがなかったのか。問い返しています。