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ともに生きる、ともにつくる(下)
どうもFlyです!
前回は、ボルシチの話からセミナーで学んだこと、con-vivi(自律共生)についてお伝えしました✨
ポイントは3つ、
・共創: どの分野においても「共に作る」ことで多様な可能性が広がる。
・専門性を超えた協働: 専門家と非専門家の協働が未来のデザインや編集の鍵。
・人間と非人間の協働: 人間だけではなく、環境や技術と共に進化する視点が不可欠。
今回は田んぼでのCon-vivi体験、そして身体性とクリエイティビティの不思議な関係についてお話しします。ちょっと哲学的に聞こえるかもしれませんが、最後までお付き合いくださいね!
身体性がクリエイティビティを呼び覚ます瞬間
先日、ウクライナから避難してきた友人Annaをお誘いして、友人の田んぼに行きました。その田んぼは、私自身がぎっくり腰になっても「来ていいよ」と迎えてくれる、なんとも不思議で暖かい場所。環境全体が、ただそこにいるだけでマインドフルネスな状態に導いてくれるんです。
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Annaはスーパーアーティストなのですが、気になったことがあったのです。少し前に、Annaはこんなことを言っていました。
ーーアーティストとして復帰できない、戦争が自分のクリエイティビティを奪い去ってしまったーー。
「もう、あの時の自分には戻れない気がする」と。
だから、田んぼでの「身体を使った体験」が何かを変えるきっかけになればと思ったんです。言葉ではなく、手足を動かし、土に触れ、機械を漕ぐ――そういった身体を通じた対話の中に、新しい気づきが生まれるんじゃないか、と。
目の前の瞬間に触れることで生まれる何か
Annaが脱穀機を黙々と漕ぎ始めたとき、私は彼女を遠目で見守っていました。彼女は集中し、まるで時間が止まったかのように、一心不乱に作業を続けていました。
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そして、ランチタイム。程よく動かした身体の疲労をとるべくお味噌汁とおむすびをいただきます。そして、走る珈琲マスター、Namiさんをみんなで迎え入れ、Namiさんならではの美味しい珈琲を堪能しました。
お家に柿がたくさんなったからと柿を木箱で運んできてくれるAidaさんも加わり、だんだん和やかな雰囲気に・・・木箱って今時、木箱ですよー。かっこいいですね。
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Annaに、農体験の感想を聞くと、少しはにかみながら、作業をすると思考をストップさせられるわねと言いました。
そうしてランチタイムも終盤、帰る準備を始めていたら、驚いたことに、Annaは突然カメラを取り出し、写真を撮り始めたんです。
その瞬間、私ははっとしました。彼女の中で、何かが動き出した――そんな感覚がありました。
Annaが撮った写真を見せてもらうと、そこにはただの田んぼではなく、光、影、生命が息づいている風景が写っていました。まるで、Annaのクリエイティビティが田んぼと身体を通じて再び息を吹き返したかのようでした(冒頭の写真はAnnaが撮ったものです)
身体性の哲学と共創の未来
この出来事から、私は「身体性」の重要性を改めて感じました。現代は情報や言葉が溢れる時代ですが、身体を動かし、何かに触れ、心地よい疲労感を感じる――そのような体験が、心の奥深くに眠っていた感情や創造力を呼び起こすことがあるのです。
Annaにとって、戦争による喪失感や孤独感はまだ消えることはありません。それでも、田んぼでの体験や、環境そのものとの対話が、彼女の中で何かを変えるきっかけになったのだと思います。
私たちが目指す共創だけではない「自律共生(Con-vivi)」とは、こうした身体性を通じて生まれるものなのではないでしょうか。言葉では伝えきれない何か――それを一緒に感じ、作り出す場をこれからも育んでいきたいと思います。
最後に
美味しい珈琲を淹れてくれたNamiさん、田んぼの主の井関さん、木箱で柿を持ってきてくれたAidaさん、気持ちの良い気遣いを下さるKikukoさん、そしてAnna、かわいい娘っ子のくるこちゃん、素晴らしいConvivi体験をありがとう
この記事を読んでくださった皆さんも、ぜひ「身体を使う体験」をどこかで試してみてください。もしそのどこかがなければご連絡ください。私が作りますので(笑)
普段触れないものに触れることで、心の奥底に隠れている何かが動き出すかもしれませんよ。
では、また次回の記事でお会いしましょう!これからも田んぼや日常の中での発見を共有していきますね🌾😊
おっとっとっ、ポカポカLiveの応援をメインに頑張ります✨