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私は助産師、か?

嫌になる。

自分には向いてないと思い、助産師として働くことはもう一生ないと思ってた。

だけど今、私は助産師という肩書きで看護師として働いている。
そもそも助産師は看護師でもあるので、そんなに職名にこだわる必要はないと分かってるんだけど。

でも、とても悔しくて悔しくてたまらない。

臨床に出てからお産をとってない。
助産師はお産だけではない、女性の一生に寄り添う仕事だ。と学んだが、やっぱり助産師=分娩介助のイメージが強い。

そりゃあ私も、向いてない、怖い、と思いながらも時々無性にお産をとりたくなるし、もし戻れるなら産科で働きたいと思う時もある。

口では助産師はもういい、助産師はやりたくない、お産はとりたくないと言いながら、本当は助産師がやりたくて仕方がないんだろう。
でも自分は向いてないと思うから、否定の言葉ばかり口にして、自分が助産師として働いてないことを納得させてるんだろう。

ネームプレートを見た患者さんに「助産師さんなんですね!すごい!」と言われることが多々あるが、反応に困ってしまう。
そして心にグサっと刺さる。

そう、助産師ってすごいんです、素敵な職業なんです。
助産師のすごさを身を持って知ってるからこそ、助産師として働けない自分が情けなくて情けなくて嫌になる。

もしあの時、産科から私の助産師人生が始まっていたら、もしあの時、心折れずに産科に行くまで耐えれてたら、もしあの時プライドを捨てることが出来てたら…

たらればばかり考えてしまうけど、全ては自分が選択してきた結果だから現状に不満ばかり言えないし、今いる環境も自分が選んだんだから頑張らなくてはいけない。

それに本当に助産師をやりたければ環境を変えればいい。

いつも言い訳ばかりで、やらない理由を探してるプライドの高さ。

このプライドを取っ払うことができた時、私は助産師として働けるのかもしれない。

それがいつになるかは分からないけど、今はとにかく、中堅としての目標を立てる、今の環境で使える人間になる… 
それが私の課題…