自分を知る、取り戻す③
9/20
この日は1ヶ月以上前から気の合う女友達とランチの予定を立てていた。元々夫実家に上の子だけ預かってもらう事になっていたので予定通りお願いした。
気分が乗らない。少し出るのが遅くなってしまった。
「久しぶりー!!とろさん今どこに居るの?変わらず実家?」
「それがさぁ、引っ越す事になってるんだけど、泥沼化して大変なことに……(巻きで説明)」
一人は仕事中の昼休み中に参加。おまけに不動産屋!!
「とろさん、何にも悪くないよ!何一つ悪くないのにさっきから自分が悪い自分が悪いって口癖になってるよ」
そんな話の途中で夫から電話が
「とろさん、あんまり気に病まず、女子会楽しんでね。」
「分かった。お母さん元気ない?落ち着いたら父に謝らせるから。」
電話を切ると友達の頭からなんと湯気が出ていた!!
『はぁーーー?なんでよ!!なんでお父さんが謝らなきゃいけないのよ!!お父さんに謝らせたらお父さんかわいそうすぎる!!』
絶対おかしい!向こうの家族、マウントとしか思えない。とろさん、なんで鬱病夫なんかに洗脳されてるの?
やり口、DV夫と一緒だよ。
何かあっても「私間違ってないから」ってとにかく言い続けろ。
「自分らしさを取り戻して欲しい」
「もう子供達を義母に預けて欲しくないんだけど。」そんな事も言われた。
なんかこんなタイミングでこのメンバーで女子会をする事に引き寄せを感じた。
気持ちはスッキリして、みんなと話していると楽しくて元気が出た。いつの間にか大爆笑!!
友達と別れ、家路に着いたが、夜また夫と会い話す直前、とても重要なタイミング。
妹にまた聞いてもらおう!自宅のある練馬に向かう。
友達に言われた事、家族に寄り添って考えられる妹に話し、まとめる。私の場所、私の意見、どこだろう。頭の中にある思いを精一杯語源化する。
帰宅し、夫と顔を合わせる。
「私はさ、18からずっと今の仕事やってきて、この仕事に誇りを持ってるの。木の家作り、家具作り、暮らしを作ること。ずっとこの職場で家を建ててもらう事が夢だったし、今回産休、育休、2人分取らせてもらって感謝もしてる。復帰前に住み良い環境を整えて復帰して、それが会社への恩返しにもなるし、復帰後の働き方にも沢山のいい影響があるからどうしても会社で建ててもらいたいと思ってた。Yが、実家に行って弟と会うたびに『猛反対してる』『猛反対してる』毎回言われる度に凄く辛かった。Yには精一杯この場所がいいって事、木の家がいいって事を毎回毎回目一杯ポジティブな言葉で引き上げて来たけど内心凄く不安で、でも不安な様子を少しでもYに見せたら『じゃあなんでここを選んだ?責任持って説明して』ってなるじゃん。辛くて辛くて、眠れなくて、とうとうMちゃんのおっぱいが出なくなっちゃって、焦るんだよ。。自分だけが辛いなら我慢できるけど、赤ちゃんの食料が無くなるって母としてもの凄いプレッシャーなんだよ。それでお父さんに相談した。お父さんは『でもYはオッケーしてくれたんでしょ?それで進めたんでしょ?だったら押し切っちゃえばいいと思うし、お父さんはとろの職場で家を建ててもらう事に夫婦2人で決めて進めてて凄く偉いと思ったし、お父さんは木の家楽しみにしてたんだよ』って言ってくれた。お父さんは何も意見しないのに内心そんな風に思ってたんだよ。別に味方とか敵とかそんなんじゃないんだよ。もっと早く真正面から私もこうやって話してればよかったのかもしれない。それは私が悪かった。」
今書きながら思った。悪くないじゃん。悪いんだけど、悪かったって言ってる事に対してそんな事ないよって言ってほしくて待ってるのにいつも言ってくれないんだな。
「お父さんに何でも話してたんだね。うつ病の事は知ってるの?」
本当は知ってるんだけど、「知らない」と言ってこの話はまた腹の中に持ち帰った。
どうして義弟に猛反対されると反論出来ないのか?反論する気が勝手に失せてしまう。理由を噛み砕いて考えてみた。
義弟は1年前に建売を買っていた。50件近く内見を回った様で、かなり駅近にこだわって探して、夫婦でいい買い物だったといつも嬉しそうに話している姿を知っていたので、それにとやかく言いたくなかった。微笑ましかった。むしろ新しい住まい、応援していた。
いい買い物だった様だが車が必要な我が家ではあのような土地では選択肢から外さなくてはいけない。建売を否定するつもりは全然ないのだが、勤めてる会社でしっかりした家が手に入ること。そんな事をいちいち義弟の物件を引き合いに出して説明する必要ある?
そんな事決める本人達の価値観が決める事であって、絶対に言いたくはなかった。探し方だって、あの場所はまだ10件位しか見ていないけど私の手応えとしての『引き』はかなり強く、あくまでも相応価格ではあるが逃してはいけない場所だった。
そうやって私は細かい事まで考えて義弟に配慮しているのに、何故「駅近か」「LDK狭い」「あんな田舎」「まだ探し始めてから1ヶ月半しか経っていない」それだけで猛反対されなきゃいけないのか。押し付けはどっちだろう。
確かに義弟と同じ価値観の兄である夫への説得が足りなかった事はあるのだが…引き合いに出したくは無かった。説得する気も失せてしまっていた。
この気持ちは夫には話さず、ここにて留めておくつもりだ。
翌日へ続く。
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