父の解決地点 自分を知る、取り戻す④

9/21
朝、父に話した。
「向こうのお母さん、急に怒られたと言ってかなり落ち込んでいる。そもそもが家族は猛反対していたのではなくて弟だけが猛反対していただけらしい。確かに酔った勢いで急にあんな口調で来られたら落ち込むのも無理ないし、電話口で家族で猛反対してるわけじゃないって言ってたのに全然聞く耳を持ってくれなかったらしいよ。謝る?」

「そうだね、確かに。謝らなきゃね。本当は本人に言いたかったんだけど、病気の事もあったからすぐにお母さんに電話変わってお母さんに言い過ぎて申し訳なかったかな。」
そうだったのか!だからお母さんに変わったのか!凄いぞ父、本当に尊敬する。息子さんに迷いが出て一番困っているのは息子さん本人ですよ!分からないんですか?っていう父のメッセージ私たち姉妹には届いたけど、義母には届かず。
しかも電話ではうちの娘が落ち込んでるとか私をかばう様な言葉は一切なく、あくまでも夫の事を気遣う訴えだった。

「あとねYの親子関係とうちの親子関係の距離感が全然違くて、Y自身は全然親を頼りにしていないと言うか。多分本当に弟に反対されていただけであって親達はノータッチだったみたい。Yは夫婦の問題と捉えていたから。でもうちの場合は夫婦だけじゃなくお父さんも一緒に住むわけだし、お父さんのお金だしね。」

病気の事もそうだ。始めて父に夫うつの事を打ち明けた時、第一声が
「Yのご両親は病気の事知ってるの?どう思ってるの?」
の質問に対して、答えられなかった私であった。そんな親なのだ。子供のお金を勝手に使い込み子供に返させる毒親なのだ。

もはやノンアルで冷静に話しても伝わらなかったんじゃないかって思ったりもする。

「一方的に怒ったのは認めて謝るべきだけど、言いたかった事もう一度言う?どうする?」
私が聞くと、父は

「謝るだけにする。すみませんでした。でも……って続くのは良くないから。」

父はどこまでも武士だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?