お父さんは宇宙人👽物心着いた時、我が家は既に宇宙ステーションでした。
いきなりとんでもないタイトルですが思いの外真面目な話です。いやほんとに。
どくがの生まれた家庭は一言で言えば"常に緊張状態でいなければ生きていくことの出来ない場所"でした。
そしてタイトルにあるお父さんは宇宙人の意味ですが……
ほんとに宇宙人なんです。地球外生命体なんです。まじで。
いやあ語彙力なくなるぐらいには宇宙人でしたね。
私の父は自分の周りの人間を絶対に自分の思い通りにしたがり、少しでも思い通りにならない事があればどんな手を使ってでもねじ曲げる様な人でした。おまけに人の話は聞かない、というか元々発達障害や精神的な病気を抱えていて理解が出来ない人だったんじゃないかと今になって思います。
例えば「これはAですか?Bですか?」みたいなとっても簡単な質問を彼に投げかけた時、なんて帰ってくると思いますか?
彼は……
この映画は面白いです!!👽
って返答するタイプでした……。本当に話が通じないのです。
そして彼は家庭を大事にせず、性的な事や自分がもてはやされること、世間体にとぉぉおっっても執着する宇宙人でした。
これからこのnote上では彼の事を宇宙人と表記させて頂きます。
ある日、幼いどくがちゃんは考えていました。
お父さんと遊ぶってどんな感じなのかな…?お父さんと遊んでみたいなあ…
当時どくがちゃんは保育園生。遊びたい盛りでした。おまけに仲のいいフレンズ達はお父さんとお家で遊んだ話をしてマウント(?)を取り合っていました。
「まゆのお父さんはだるまさんが転んだ毎日してくれるよ!」
「ふうかのお父さんは光るヨーヨー買ってきてくれたんだよ!光るんだよ!」
そんな幼い女児達の心温まる会話についていけないどくがちゃん。
そう、私はまともに宇宙人に遊んでもらった事がありませんでした。
宇宙人はいつも家に帰ってくるとさっさとご飯を食べてこたつでうたた寝して自室にこもってそのまま寝てしまうのです。
思えばこの時からお父さんと子供の関係は築けていなかったと思います。
そんな宇宙人にどうしても遊んでほしかった、女児達の心温まる会話に混ざりたかったどくがちゃんはその夜早速宇宙人を大好きな隠れんぼに誘ったのです。
ご飯を食べ終わって宇宙人がこたつに入った時、勇気をだして誘いました。
"ぱぱ、隠れんぼしよう"
次の瞬間、どくがちゃんは足を抑えながら泣いてしまいました。
宇宙人に突き飛ばされ足をぶつけてしまったからです。
何が起きたか分からずぽかんとする私を見下ろしながら宇宙人はいいました。
「そういうのくだらないのは保育園でやりなさい。パパは疲れてるんだよ」
ため息混じりに言われた言葉。
私はくだらない遊びにお仕事をして疲れている宇宙人を誘ってしまった事を酷く後悔すると同時にこの時からこの家で普通の子供の振る舞いをする事が間違いであると悟ったのです。
おまけ
この話ですが、最近母に聞いた所まだ反撃する力が残っていた私はある反撃を宇宙人にしたそうなのです……。
それはキッチンにいる母が見た光景
私に背を向けいびきかきながら馬鹿みたいに寝てる宇宙人の耳をめがけて
どくがちゃん、唾を吐き掛ける
これ初めて聞いた時本当に笑い止まらなかったww
私転んでもただじゃ起きないんです……。
それを見た母もざまぁwwwwと思っていたらしくやっぱりとんでもない家庭だったんだなあとしみじみ思いました。
次回からの投稿もこんな感じで淡々と宇宙人と過ごした人生を吐き出していきます。お付き合い頂けたらとても嬉しいです。