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#21 銀座

ポイです
Lyonはブルゴーニュが近いので美味しいワインを見つけやすいです
最近なんだかそんなに飲めなくなってきて少量で満足できるくらいになっちゃいました
美味しくても二日酔いはつらいですよね


やっぱりOさん


離婚後しばらくして割と稼ぎのいい仕事をしてましたが、なんだかしっくり来なくてスッキリしない日々が続く

離婚後の精神的な疲れと
どうしようかわからない気持ちが強くて
遠く離れた祖母と話したり
母親と会って自分事を見直せと言われたり、気分が沈むような感じでした

着信アリ

Oさん「ポイくん!ひま?仕事しない?
  人足りないとこあるんだわ」

ポイ「お久しぶりです、どこですか?」

Oさん「銀座!クラブね!」

環境の変化が欲しかったポイは
二つ返事でやってみることにします

11月の終わりの頃だったかな?

皆さんは銀座のホステスさんがいるクラブの事をどう思いますか?
水商売、お金持ちのお客様
業界人、有名人、等の社交場
だけではなく
同じ同業の人が紹介しにお客様を連れてきたり、色んな繋がりが多くある場所かとポイは思います

何も知らないポイは言われるまま
面接をしに行きますが
面接ではなく、即座に着替えてその日から働きはじめました
訳もわからないまま、指示されるままになんとなくこなせたようで
次の日には社長から食事に誘われ
給料を幾らと決め

社長「黒服とカウンターどっちがいい?
 どちらも足りないから選んでいいよ」

ポイ「カウンターでお願いします」

理由は様々なお酒を扱う事で勉強できるかなと思ったからです
ワインとかウィスキーとかびっくりするような値段のものがありますから

銀座という村

サラッと就職して
しれっと仕事をして
慣れるのはすぐでした

接客の経験がここで役に立ったと思えました、接客してなかったら雇って貰えなかったかも笑

なによりもホステスの方達と一緒に仕事をしていく内に、精神的にものすごくタフだなーと感じました

売上を持っている人ほど
時事ネタ、政治に関して、流行り
色んな話題の会話に対応するために
毎日色々と勉強しています
中には何もせずな人もいますけども
大抵はお酒について勉強したり
知識をつける為に勉強したり
資格取得のために頑張る人も
英語の新聞を毎日読んでいる方もいましたよ

社長も含め、銀座に長くいる人は
銀座の事を「村」と呼んでいて
だいたいどこも繋がりがあると話し
ぽっと出のポイには知らないことばかりで、それが離婚後の自分には良い意味での環境変化でした

ほぼ従業員は飲酒します笑
お客様に勧められて断るのは健康上の理由がない限り「無粋」だそうでして
中には面白がって飲ませてくる人もいて
耐えられないほど勧められたりもします
ほんとにきつい!

気分良くお帰りになられたら良いんですけど、中には係のホステスさんと色々とあり不機嫌になってしまう方も
そんな中、カウンターとして働いていた自分は話すことも好きだったのでいつの間にか「繋ぎ」にされていく事が多くなります
ホステスさんも忙しいとあっちこっちのテーブルに動いて回るため
ホステスさん目当てのお客様は待ちきれずイライラしてしまうんですよね
そこで、男同士と言うか
お客様の仕事の話をしたり
趣味の話だったり
人に言えないようなあれやこれやを聞き受けるような感じになっていきました

女性にはいいづらい事も男同士だと言えたりしますし、家庭のことをホステスさんに言うよりはカウンターでこっそり言ってくれたり
社交場であり会員制の場所なので
「気兼ねなく言える」んじゃないかなと

ホステスさんが来たらすべての話を切り上げて、無言で業務のみに集中
アイコンタクトも大事です
言葉ではなく目で呼ぶ事もあります
このやりとりは自分にとってとても面白いものでした
たまーーに
「今日はこいつと話しに来たから」
と言ってホステス不要!
お会計は変わらないんですけどね笑
ご指名ありがとうございます

殆どのお客様が会社の上役、社長業、
有名人ばかりですが国会議員とかもいるんですからびっくりしますよ
お会計も詳しくは言えないですけど
びっくりしますよ笑

ここの社長が言うには水商売は
「隙間産業」だそうです
付き合い、人情、繋がり
確かにそうだと思います
でもお酒でトラブルになるのが日常ですから、後にポイも肝臓じゃないですけど
不健康な部分が出ましたね

コロナで継続不可能な店がかなりあったようですし、もう10年以上前の事ですけど名前と詳細はぼかして話しますが
特殊な業界だと思います

そして歌舞伎町に負けないくらいの人間性の濃さがあると思うなぁ

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