#28 そこに在る理由
オーベルニュに行ったときレストランでワインでも飲もうかとメニューを見たときに
ふと、「日本なら日本酒なんだろうなぁ」と思いちょっとだけ望郷に耽りました
そんなにたくさんは飲めないけど
やっぱり日本酒飲みながら酒盗とかつまみたいなーと思っちゃいます
居心地
銀座の黒服等、クラブ関係者と交流していく中で共通していくのは
お金と居心地なんじゃないかなーと思うんですよね
生活をしていく中でお給料はもちろん高い方がいいですよね
水商売は割とお給料は良いと思います
お客様によってはチップが貰えたり
何かを頂く事もあります
それ相応の努力と苦労と時間を注ぐ事になりますけども、飲食店で働いた経験が多い自分にとっては今までよりも多めだと思います
ホステスさんは桁が違う人が多いですけどね、従業員とは別枠です
そんな中で業務を真っ当にするよりも
押し付けてお客様との時間を重視するタイプの従業員、立場がある故にどうしても店内業務よりもそちらに行かざるを得ない上司、社長は言わずもがな常に忙しい状態
そうなると数名決まった人間が店内常駐になるんですよね
割に合わないなーと最初は思いましたが
これはこれで無理に飲酒することもないですし、帰りが遅くなることが多いですが適材適所なのかなと思う様な人員配置と業務分散に自然となるもんだなと
後々深く納得しました
時間が経つと
自分のペースを仕事の中で掴むようになって、なんというか毎日が楽しい感覚が大きくなるんですが
それと同時に違和感も大きくなっていったんですよ
職場で対応しきれないことも無くなり
信用も少しづつ重ねて
酒類の管理から配車の手続き
様々なことをこなしていく中で
居心地が良すぎて充実してた中で
ある仲の良いホステスさんと飲みに行ったときに言われた言葉でフランスに行くことのきっかけになりました
ホステス「ポイくんさ、君はなんで銀座
にいるの?」
ポイ「知人のツテで来ましたけど、仕事も慣れてきたし色んな事も経験として.......…」
ホステス「うーん、そうじゃなくて、簡単には言えないけど君はここに居ていいの?たぶん周りと君は違うよ?」
ポイ「えーと、それはどういう意味っすかね?ちょっと深めな話?」
ホステス「そうね、まだ''染まって"ないからここに染まると浸かっちゃうよ?」
ポイ「浸かる?ってどういう事すか?」
ホステス「ぬるま湯」
それを言われたときに違和感の輪郭が見えたというか
理解できたと言うのか、居心地が良すぎて違和感を感じていたのかと
ホステス「銀座は村だから真面目にやってれば信用もあるしお金も他の仕事よりいいけど、本当はみんな腹の中真っ黒なの、ホステスはお客と恋愛ゲームみたいなもん、染まる前に目的があるなら自分のために動いたほうがいいよ」
ポイ「そっすね、実はフランスで生活を考えてるんですよね、嫁が嫁なんで」
ホステス「ポイくんみたいな人はここに長くいてはダメ、ここにいることが悪いことじゃなくて、銀座に染まる前にね?
わかるよね?」
そんな話を、会話自体は違うけど
内容というか意味が同じ様な話を半年ほどで複数のホステスさんと交えたあと
嫁とフランスに行くことを決めて
少しづつですが準備をしていきます
思うところあり
確かに
銀座の人脈が繋がっていって
街を歩けば挨拶を常にしている状態
在席している会社は売上も良く安定している
給料も高望みしなければ納得できる額
でも、本当に自分がやりたいことだったり、なにか目標を持つよりも銀座の日々
で埋もれていくような事を遠回しに言われて、後悔するよりも動ける時に動いておこうという気持ちになりました
ポイとしては銀座の雰囲気と
居心地と過ごした毎日は大好きでした
好きだからこそずっと居てもいいかな
今を大事にすればいいかな
明日はどうかな?とか銀座だけになっちゃってたんだろうなぁ
正直にホステスさんたちと会話して
本当に良かったなぁと思います
その話思うところあり
そんな会話してましたもんホステスさんらは
今から10年以上前のお話でした
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