集団ランチから抜けた話
新卒入社した会社では、2年上の先輩方(6名)と一緒に昼ご飯を食べていた。
新卒入社が私一人だったので、同期はいなかった。1年上の先輩は男性2名で既に退職していた。
同期がいない私に気を遣ってランチの仲間に入れてくれたのだ。その点は気を遣わせてしまって申し訳なかった。
一緒にランチをする様になったが、話をするのは先輩方で、私は先輩にふられてから答える感じだった。年下だし自分中心で話すのも気が引けるし、話術も輪に入って行こうと言う積極性もなかった(あってもどうすればいいのか考えが浮かばなかった)。
最近のドラマの話題や、他の社員の噂話、彼氏がいる先輩は彼氏の話…などだった。
私は「話が合わないな」「また悪口言ってるな」とばかり思ってしまった。
最初は先輩が見ているドラマを私も見て話題を作っていたけど、段々苦痛になって来た。
話しやすい先輩がいる日はよかったが、苦手な先輩と一緒にランチをする時が苦痛だった。
※土日祝も出勤があるシフト制なので、休みの人もいる。
休憩室は狭く、テーブルの数も限られていて私一人が移動するのは難しかった。職場の近辺は飲食店が少なく、会社でお弁当を食べるしかなかった(デスクではランチ禁止)。
話しやすい先輩方が結婚で退職していき、苦手な先輩と一緒になる確率が増えてしまった。
昼休憩は電話番の為、12時から行く人と13時から行く人に分かれていた。たまに後輩にお願いして休憩時間を代わってもらい、苦手な先輩と一緒になる回数を減らした。
4~5年後。
フロアの改装工事で、休憩室が広くなった。
広くなった休憩室で、初めて一人ランチに移行した。先輩に何も言わず、しれっと一人で食べた。
先輩も、あまり仲が良いと思えない後輩が離れてホッとしていると思う。
とっっても、快適だった。
その時点では転職を考えていて、密かに簿記の勉強をこっそりしていたので、一人ランチは好都合だった。
窓際の席に座っていたので、影をひそめながらの勉強にはもってこいだった。
先輩に気を遣わなくていい、沈黙があっても気まずいとか思わなくていい、疲れない。最高!!
私をランチに入れてくれた先輩方には申し訳ない・ありがたい気持ちがある。ただ、社交性やコミュニケーション能力がなく、一人が好きな私が輪に溶け込めなかった。
上手く一人で食べますと言えればよかったけど、上手い立ち回り方が思いつかなかった。
転職後はずっと一人ランチだ。集団ランチは私には向いていない。
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