レールから外れるのは怖い。
3年前。
転職先を決めずに会社を逃げる様に辞めた時
「あっ、レールから外れたな」と思った。
無職になり社会の繋がりからドロップアウトした感はじわりじわりと味わった。
解放されて清々したのは長くても1ヶ月位だけだった。
転職活動をしていたが、お祈りが続くと精神的な余裕がなくなって、
「このまま社会復帰出来なかったらどうしよう…」と言う思いがしばしばあった。
転職はご縁だったり、応募者が会社に合うかと言う要素もあるかと思う。
仕方のない部分があるけど不採用が続くと自分が社会に必要とされてない人間なんだ、とネガティブモードに入っていく。
友達から「最近どう?」みたいな連絡が来ても、
「転職に失敗して辞めちゃった、今無職なんだ」なんて言えなかった。社会のレールから外れた自分が惨めに思えたし、それを言って相手がどんな反応をするのか怖かったから、
「何とかやってるよ」とぼかした返事しか出来なかった。
連絡して来る相手は多分、そんなにドン底じゃないんだろうなと言うのを感じ、尚更本当の事は言えなかった。
親戚にも無職ってバレたくなかった。が、家が隣なので直ぐにバレていた様だ。何も言って来なかったのが幸いだった。
今は何とか再就職出来ているけれども、レールを外れたあの感じはもう味わいたくないかなと思う。
レールを外れるのが悪いと言う訳ではない。
あの期間は間違いなく、あの当時の私にとっては必要だった。
先行きの見通しが分からない状態が不安しかないから、不安を感じたくないと言うのが本音に近い。
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