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なぜインフルエンザに抗生剤は効かないの?ウイルスと細菌の違いを解説!

こんにちは、さつきです!

「インフルエンザになったから抗生剤(抗生物質)を飲めば治る?」
そう思っている人もいるかもしれませんが、実は 抗生剤はインフルエンザには効果がありません! それは ウイルスと細菌の違い に関係しています。今回は、なぜ抗生剤が効かないのかを、 細胞壁やウイルスの仕組み とともにわかりやすく解説します!


1. インフルエンザは「ウイルス」、抗生剤が効くのは「細菌」

まず、 インフルエンザはウイルス によって引き起こされます。一方、抗生剤が効くのは 細菌 です。この2つはまったく異なる性質を持つため、抗生剤ではインフルエンザウイルスを攻撃できません。

細菌(ばい菌) … 自分で増殖できる「生きた細胞」
ウイルス … 細胞を持たず、自分で増殖できない

ウイルスは 細胞を持たず、自力で増殖することができないため、宿主(ヒトなど)の細胞に侵入し、乗っ取って増える のが特徴です。


2. 抗生剤は「細胞壁」や「リボソーム」を標的にする

抗生剤は、細菌の「弱点」を攻撃することで効果を発揮 します。その主な標的は 細胞壁リボソーム(タンパク質を作る工場) です。

① 細胞壁を攻撃する抗生剤(例:ペニシリン系)

細菌は 「細胞壁」 という外壁を持っていて、これが細胞の形を保ち、外敵から守る役割をしています。ペニシリンなどの抗生剤は 細胞壁の合成を邪魔する ことで、細菌を破壊します。

細菌 → 細胞壁がある → 抗生剤で破壊できる!
ウイルス → 細胞壁がない → 抗生剤のターゲットがない!

インフルエンザウイルスには細胞壁がないため、ペニシリンなどの抗生剤は全く効果がないのです!

② リボソームを攻撃する抗生剤(例:マクロライド系)

細菌は 「リボソーム」 という装置を使って、自分のタンパク質を作ります。マクロライド系(エリスロマイシンなど)の抗生剤は、このリボソームの働きを邪魔して、細菌が生きられないようにします。

細菌 → リボソームがある → 抗生剤で邪魔できる!
ウイルス → 自分のリボソームを持たない → 抗生剤の標的がない!

ウイルスは ヒトの細胞の中で増殖するため、自分のリボソームを持っていません。つまり、抗生剤はウイルスに対して全く効かないのです。


3. インフルエンザに効く薬は「抗ウイルス薬」

では、 インフルエンザに対してはどんな薬が有効なのか? それが 抗ウイルス薬 です。

タミフル(オセルタミビル)
リレンザ(ザナミビル)
ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)

これらの 抗ウイルス薬は、ウイルスが増えるのを防ぐ作用 があります。細菌に対する抗生剤とは 全く違う仕組み でウイルスにアプローチするため、 インフルエンザに抗生剤を使うのは無意味 というわけです!


4. でも… インフルエンザでも抗生剤を処方されることがある?

実は、 インフルエンザの患者でも抗生剤を処方されることがあります。 これは 「二次感染」 を防ぐためです。

インフルエンザで免疫力が低下すると、細菌による肺炎や中耳炎 などの合併症が起こることがあります。そのときに、 細菌感染を防ぐ目的で抗生剤を使う ことがあります。

インフルエンザ自体には抗生剤は効かない!
ただし、二次感染予防として使われることがある!


5. まとめ!

インフルエンザに抗生剤は効かない!
→ インフルエンザは ウイルス だから、 細菌に効く抗生剤は無意味!

抗生剤は細菌の「細胞壁」や「リボソーム」を攻撃する!
ウイルスは細胞壁を持たないため、抗生剤のターゲットがない!

インフルエンザに有効なのは「抗ウイルス薬」
タミフル・リレンザ・ゾフルーザ などがウイルスの増殖を防ぐ!

インフルエンザで抗生剤を処方される場合もある!
細菌による二次感染(肺炎など)のリスクが高い場合に使用!

インフルエンザにかかったら、まずは抗生剤ではなく、医師の指示に従って抗ウイルス薬を使いましょう!

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さつき/言語聴覚士(リハビリ)
これからも有益な情報の発信に努めてまいります。ふつつかですがよろしくお願い申し上げます!