見出し画像

確証性バイアスとは?陥りやすい思考の罠とその対策

こんにちは、さつきです!
今回は、私たちが知らず知らずのうちに陥りがちな「確証性バイアス」についてお話しします。このバイアスは、日常生活や仕事、人間関係にも影響を与える重要なテーマです。どんなものか、どう対策すればよいのかを詳しく解説していきますね!

確証性バイアスとは?

確証性バイアス(confirmation bias) とは、自分が信じていることや仮説を支持する情報だけを重視し、それに反する情報を無視したり軽視したりする傾向を指します。

例えば、次のような状況です:
占いが当たったと信じる人:良い結果だけを覚えていて、外れた部分は忘れる。
健康情報を探す人:「糖質制限が健康に良い」と信じていると、それを支持する記事ばかり読んで、反対意見を無視する。
ビジネスの意思決定:成功した事例ばかりを参考にし、失敗例を軽視する。

このように、確証性バイアスは物事の全体像を正確に理解する妨げになるのです。

陥りやすい罠
1. 偏った情報収集
検索エンジンやSNSでは、自分が好む意見に近い情報ばかりが表示される傾向があります。これにより、自分の信念がさらに強化されてしまいます。
2. 感情的な判断
確証性バイアスは、感情が強く関与する場面で特に発生しやすいです。例えば、好きな人物の意見は無条件で受け入れ、嫌いな人物の意見は無視する、といったケースです。
3. チーム内の同調圧力
会議などで多数派の意見が優勢になると、反対意見が出しにくくなり、結果的に偏った結論に至ることがあります。

確証性バイアスを避ける対策
1. 意識的に反対意見を探す
自分の考えとは異なる視点を意識的に取り入れることが重要です。本や記事、専門家の意見などを幅広く調べましょう。
2. データや事実に基づいた判断をする
感情や信念ではなく、客観的なデータやエビデンスに基づいて意思決定を行う習慣をつけましょう。
3. 第三者に意見を求める
同じ問題について他人に意見を聞くと、思い込みや偏りに気づくきっかけになります。特に異なるバックグラウンドを持つ人の意見は貴重です。
4. デビルズ・アドボケイトを取り入れる
意思決定の場で、あえて反対の立場に立つ「デビルズ・アドボケイト(反対意見を擁護する役割)」を設定すると、バイアスの影響を抑えられます。
5. メタ認知を活用する
自分の考え方を俯瞰し、「今の自分は偏っていないか?」と問いかける習慣を持ちましょう。

まとめ

確証性バイアスは誰にでも起こりうる自然な思考の癖ですが、それに気づき、対策を講じることで、より公正で合理的な判断ができるようになります。情報があふれる現代だからこそ、自分の視野を広げる努力をしていきたいですね!

この記事が役に立ったと思ったら、ぜひ「スキ」やフォローをお願いします。次回も、ためになるお話をお届けしますね!

いいなと思ったら応援しよう!

さつき/言語聴覚士(リハビリ)
これからも有益な情報の発信に努めてまいります。ふつつかですがよろしくお願い申し上げます!