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中国ゲーマーの不正行為に関する興味深い考察

今日も今日とてゲーム情報を求めてReddit巡りをしていたところ、Company of Heroesのサブレディットで面白い議論を見かけました。

https://www.reddit.com/r/CompanyOfHeroes/comments/1cf2wi6/whats_with_chinese_culture_and_dropping_from_games/

内容としては
「中国人プレイヤーってゲーム途中で抜ける人がやたら多いけどなんで?」
というものです。

それに対する回答としては彼らの多くはネットカフェでプレイしているのでプレイ時間に対して料金が発生している、そのため楽しくないプレイを続けることに対して拒否感がある、またそうした層は単にネットカフェのPCにインストールされているゲームを遊んでいるだけで特定のゲームやジャンルに対する愛着というものがない的なものがありました。

その中でなかなか面白いなと思ったのがこちらの投稿です。

https://www.reddit.com/r/CompanyOfHeroes/comments/1cf2wi6/whats_with_chinese_culture_and_dropping_from_games/l1nqqk0/

結構長いのでところどころ端折って以下に訳文を載せます。本当にそんなこと言ってるのか?と思われる方は上のリンクより原文をお読みください。

これはゲーム文化やゲーマーの性向の問題ではなくて現代の中国文化に起因する問題なんだよ。

彼らは本来のマルクス主義的なものとは違う独特の共産主義下で長らく暮らしてきた影響で他の国とは全く違う価値観が根付いている。
善意で行動しつつも結果が伴わなかった人が罰せられ、他人に責任を転嫁できた者が成功者として崇められる、そんな環境で育つと食うか食われるかという考え方が強くなる。特に計画経済下で飢餓が蔓延していた時代に育った人々はとかく物の貯め込み、時には買いだめなど他人に迷惑がかかっても自分さえよければいいという考えに走りやすくなっている。

彼らは自らと家族を守ることを最優先し、そのためにどんな手段に訴えるかは問題とされない。どれほど成功したか、どれほど高い地位についたかだけが重要で、それを成し遂げた人の道徳的な側面は誰も気にしない。彼らの社会では法は成功者の味方であり、そこに至るまでに道義にもとる行為をしたとしても成功してさえいれば決して罰せられることはない。
誠実なやり方で時間をかけて成し遂げようとする人々は嘲笑、罵倒され、やり方を気にせず成功した悪漢が称賛、尊敬される社会なのだ。

そんな社会で育った中国のゲーマーたちの間ではチート行為やチーターに対する見方は我々のものとは全く異なっている。彼らは効率的に成果を上げる優れた人々として尊敬されている。チート以外にボットを活用したファームやリアルマネートレードなど問題とされがちな行為についても肯定的にとらえられている。

そしてこうした行為はビジネスとして定着している。チートツールの中には非常に高額なものもあるが、たとえそれが対処されたとしても「購入から◯時間以内に使えなくなった場合は無料で新バージョンへのアップデートが受けられる」などという保証まで用意されているくらいだ。そしてチートツールの作成者はまっとうな事業者として、SNSや動画配信などで大っぴらに宣伝行為を行っている。ゲームでのギャンブル行為が盛んになってきたことでますますゲームにおいて手段を問わずただ勝つことだけを追求する傾向は強まっている。

はじめにお断りしておくとこれは掲示板の書き込みの1つに過ぎません。私は投稿者の来歴は全く知らず、彼(彼女?)がどれほど現代中国の文化やビジネスについて詳しいのか知りようもなく、当然どれほど信用できるか、実態に即しているか判断しようもありません。

ただ話としてはなかなか面白い…中国でチートが肯定的にとらえられているという話は目新しいものではありませんが、それがゲームコミュニティにおいて独自に生まれた文化ではなく、より大きな社会文化が反映されたものであるというのは私にとっては新しい考え方でした。

私達がプロゲーマーのスーパープレイを見て「うまいなあ、俺も練習してこんな風に大活躍してみたいもんだよ」と思うのと同様に、中国ではチーターが無双したり、ツール販売で大儲けしているのを見て「すごいなあ、俺もチートを使ってこんな風に無双(またはプログラムを勉強して大儲け)してみたいもんだよ」と純粋に考えてたりするのかもしれないですね。

反論としては、いや中国でもチーターやツール作成者は普通に嫌われてるし、通報されれば罰せられている、中には国営メディアで放送され、全てのソーシャルメディアより完全追放された者までいるという指摘もあります。その指摘としては中国は人口が大きすぎ教育が行き届いておらず、劣悪な教育水準なゲーマーも多くて彼らが問題行為を引き起こしがち、その数の多さにより中国人はチーターだらけという認識が生まれ、その固定観念が実際よりもチーターの数を多く感じさせているのだ、らしいです。

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