編隊
編隊 平井達也
腑抜けがリダイアルする
冬の番号に
かかった かかった
長者の蔵から砂袋を盗み出せ
長者の家系にひとりの腑抜けが
断種され魚介を食っている
圧倒的な砂袋
受動性の愛
リダイアル リダイアル
愛は受動的なものだ
ハーバーライトを一瞬よぎる
速い番号のようなもの
冬に訪れるふざけた来客
長者の家系はえんえん続く
生の魚介も絶えないだろう
ハーバーライトよ断種されてしまえ
砂袋が圧倒的だ
冬の来客は冗談ばかり
憎むことと盗み出すことは
ハーバーライトと腑抜け同様
まるで違う
番号の速度で
長者
うろたえを続けておれ