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2024年のポエトリーミュージック
2024年、ポエトリーリーディングの1枚を選ぶならこれじゃないでしょうか。タンク・アンド・ザ・バンガスの「The Heart, The Mind, The Soul」。
実は2024年9月の来日公演を観てきたのですが、そりゃもう躍動!躍動!また躍動! そのときの会場・Blue Note TOKYOの告知文はこんな感じ。
ポジティヴでパワフルなメッセージと多幸感あふれるポップ・サウンドで、“アメリカで最も素晴らしいライヴ・バンド”と絶賛されるニューオーリンズ発のソウル・バンド、タンク・アンド・ザ・バンガスが再登場!歌手/詩人のタリオナ “タンク” ボールを中心に2011年頃から活動を本格化。2017年のNPR「タイニ―・デスク・コンテスト」では6000人の参加者の中から満場一致の称賛を受け優勝し、2019年にはメジャー・デビュー作『グリーン・バルーン』を発表。ジェイコブ・コリアー、レイラ・ハサウェイ、クエストラヴらを迎えた最新作『レッド・バルーン』ともどもグラミー賞にノミネートされた。2020年の初来日公演で満場の客席を沸かせた圧巻のパフォーマンス、世界中から愛される彼らとの再会が待ち遠しい。
元々、彼らはライブに定評があり、2010年代後半から一気に世に出た希望の星なわけです。なんといっても “タンクちゃん”ことタリアナ・ボールの変幻自在な声! そんな彼らの最新アルバムが全編ポエトリー/スポークンワードだったわけで。詩×音楽の新しい地平を切り開いちゃってます。
たとえばアルバム収録の「Remember」はジャズ界からSamara Joy そして Robert Glasper(!)をフィーチャー。
ロバート・グラスパーとの共演はほかにもあって、たとえばこれ。アルバムよりも前にリリースされてる"Lazy Daze"という曲です。
ロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンを筆頭に、21世紀のジャズが盛り上がっているようなのですが(詳しくは知らない💦)、21世紀のジャズポエトリーも波が起きてるのではないかしらん。
最後におまけ。藤井風さんが出演したことでも有名なNPR「タイニ―・デスク・コンサート」に、タンク・アンド・ザ・バンガスが出演したときの動画を。2017年とちょっと古いのですが。なんというジョイフル。
思えば1920年代ラングストン・ヒューズらがジャズポエトリーを奏でた「ハーレム・ルネサンス」から約100年。2020年代、100年目のジャズポエトリーにさらに期待したくなります、ね。