春夏秋冬 春 Ⅷ

https://youtu.be/zDfsHwNw4ok



before


あの頃の思い出にもう一度会いたい

痛みを切り離したくても
温もりを失いたくないから切なくなる

懐かしい温もりは薫りと共に蘇る
手は空っぽのままで何も残さないから虚しい

今まで歩いた軌跡が今宵の空を照らし出す
夜空の果てに太陽が昇る

もう戻ることはない それは過ぎていくもの
空はこんなにも青く 光に抱かれている

たとえ嵐が来ようとも永遠の闇は存在しない
今日も風は歌う

光に抱かれ 木々と戯れ
花を愛で 祈りを奏でて

蘇る思い出は幻のよう
それでもこの胸には温かな余韻を残す

眠りは闇に似ている
その堕ちる瞬間は孤独のよう
しかしその果ては安らぎに包まれている

ならば眠りという揺りかごに
君は抱かれているのか

大地に還った君よ
花を咲かせておくれ

あるいはあなたは天に昇り 星となり 雲となり
あの太陽となったのだろうか

あるいは打ちつける雨に
君の涙があったのだろうか

永らく眠る君よ
もうあなたと出会えるだろうか

時に連れ去られ
過去へと埋葬された君よ

この世界と夢の狭間に陽炎となり
大地の果てと天空の彼方に誘われた君よ

それでも時は進み続ける
過去は永久の過去となり
現在は永遠の現在となる

日射し温かな木漏れ日に
花が散る

あなたの微笑みが
宙に舞う

between

女々しい笑
もっと軽やかで美しいものにできないか。
全体的に圧縮する。

(あの頃の思い出にもう一度会いたい:後ろ向きな要素は削除)

もう戻れないあの頃は
波のように押し寄せる波のよう

(痛みを切り離したくても
温もりを失いたくないから切なくなる)

(懐かしい温もりは薫りと共に蘇る
手は空っぽのままで何も残さないから虚しい)

痛みと思い出と
温もりと懐かしい香と

(今まで歩いた軌跡が今宵の空を照らし出す
夜空の果てに太陽が昇る)

(もう戻ることはない それは過ぎていくもの
空はこんなにも青く 光に抱かれている)

(たとえ嵐が来ようとも永遠の闇は存在しない
今日も風は歌う)

今まで歩いてきた軌跡が 今宵の空を照らし出し
夜空の果てに太陽が昇り 空がこんなにも青く

(光に抱かれ 木々と戯れ
花を愛で 祈りを奏でて)

(蘇る思い出は幻のよう
それでもこの胸には温かな余韻を残す)
これらをひとまとめにして軽やかにする。

戻ることなく 過ぎていく日々で
今日も風が歌い 光に抱かれ

木々と戯れ 花を愛で
祈りを奏で 心の中でそよいで

この胸に
温かな余韻を残していく

しかし、風が暖かな余韻を残す、というと二番煎じなので、もう少し先の展開が欲しい。
ⅱを凝縮して、その先を描く。

(眠りは闇に似ている
その堕ちる瞬間は孤独のよう
しかしその果ては安らぎに包まれている

ならば眠りという揺りかごに
君は抱かれているのか:すべて削除)

(大地に還った君よ
花を咲かせておくれ

あるいはあなたは天に昇り 星となり 雲となり
あの太陽となったのだろうか

あるいは打ちつける雨に
君の涙があったのだろうか

永らく眠る君よ
もうあなたと出会えるだろうか

時に連れ去られ
過去へと埋葬された君よ

この世界と夢の狭間に陽炎となり
大地の果てと天空の彼方に誘われた君よ

それでも時は進み続ける
過去は永久の過去となり
現在は永遠の現在となる

日射し温かな木漏れ日に
花が散る

あなたの微笑みが
宙に舞う)

余韻とはなんであるのか、を凝縮したものを描く
Ⅱで語る内容は省略(余韻→懐かしさ→心の中を滞留→沈殿、巡り、環を成す。広大な心のシステムの一場面。)

木漏れ日のように 緩やかに舞い
微笑むように 宙を舞う

after

もう戻れないあの頃は
遠くの波のよう

痛みと思い出と 温もりと懐かしい香りが
寄せては返す波のよう

今まで歩いてきた軌跡が 今宵の空を照らし出し
夜空の果てに太陽が昇り 空がこんなにも青く

もう戻ることなく 過ぎていく日々で
今日も風が歌い 光に抱かれ

木々と戯れ 花を愛で
祈りを奏で 心の中でそよいで

この胸に
温かな余韻を残していく

木漏れ日のように 緩やかに舞い
微笑むように 宙を舞う

詩人です。出版もしております。マガジンで書籍のご案内もいたしております。頂いたサポートは出版の費用にさせていただきます。