時空絵巻 25頁 おまけの詩 おまけトーク(お金の使い方)

「動物と人間の隔たり」

before

人は人間であり―同時に動物であり
生命であると同時に―一つの輝きである

動物と人間の違いは果てしてどこにあるのか
遺伝子にそれは宿るのか
歴史を紐解けばそれは明かされるのか
それは心か―思考か

精神とは人間のみが持ち得るのか
しかしならばなぜ人は
馬と―犬と―猫と―鳥と―他の動物たちと心を通わせることができうるのか

動物にも心があるのか

彼らを本能に支配された獣と蔑むなかれ
人間の持ち得る執着と欲望も明確な本能なのだから

ならば言語か―だが動物同士は互いに以心伝心をしている
そこには言葉に換わる―その生き物唯一の言語が存在するのか

それとも道具か

ならば猿はどうなる
しかしその猿を人とは言わない

見た目が違うからなのか
だが―何が違う

それは進化の過程に隔てた「何か」であるのだろう

しかし夢―希望と絶望に想いを馳せる時
それを持ち得るのは唯一にして人間であると想う

ならば人間のその特異な存在は
肉体や存在の性質にあるのではない

むしろその精神性に宿るのではないのか

between

人は人間であるのと(り―)同時に動物であり
生命であるのと同時に(―)一つの輝きでもある

動物と人間の違いは果てしてどこにあるのか
遺伝子に(それは)宿るのか
歴史を紐解けば(それは)明かされるのか
(それは)心か(―)思考か

精神とは人間のみが持ち得るのか
しかしならばなぜ人は
馬と―犬と―猫と―鳥と―他の動物たちと心を通わせることができうるのか

動物にも心があるのか

彼らを本能に支配された獣と蔑むなかれ
人間の持ち得る執着と欲望も明確な本能なのだから

ならば言語か―だが動物同士は互いに以心伝心をしている
そこには言葉に換わる―その生き物唯一の言語が存在するのか

それとも道具か

ならば猿はどうなる
しかしその猿を人とは言わない

見た目が違うからなのか
だが―何が違う

それは進化の過程に隔てた「何か」であるのだろう

しかし夢―希望と絶望に想いを馳せる時
それを持ち得るのは唯一にして人間であると想う

ならば人間のその特異な存在は
肉体や存在の性質にあるのではない

むしろその精神性に宿るのではないのか

after

人は人間であるのと同時に動物であり
生命であるのと同時に一つの輝きでもある

動物と人間の隔たりはどこにあるのか
遺伝子に宿るのか
歴史を紐解けば明かされるのか

心か 思考か

精神とは人間のみが持ち得るのか
しかし人は他の動物たちと心を通わせることができる

彼らを本能に支配された獣と蔑むな
人間の持ち得る執着と欲望もまた本能なのだから

ならば言語か
だが動物同士は互いに以心伝心をしている

それとも道具か

ならば猿はどうか
しかし猿を人とは言わない

進化の過程に何を経たのか

希望と絶望に想いを馳せる時

人間のその特異な存在は
肉体にではなく 精神性に宿る

おまけ

23

もしかしたら私は思い違いをしていたかもしれない

この世界は思ったよりも優しいのかもしれない

大人の世界は厳しくてちゃんとしないと生き残っていけないと思っていた

大人になってわかったけど
大人も迷うし傷つくし落ち込むし間違えることだってある
全然完璧なんかじゃないってこと

誰かに後ろ指を指されたり
避難されると思ってた

そんなことはなかったみたい

きっと子供の方が残酷だった

世界は怖い場所だから頑張らなくていけないと思っていた

思いこんで
そういう目で見ていただけなのかも

ちゃんと優しいし話せばわかってくれるし分かり会えなければ離れてもいいし

こんな私でも
ちゃんと生きていていいんだって知ったのは
大人になってずいぶん経ってからだった

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