獣たちの謳歌 生命の解答


「生命の解答」

before

冷氷打ち付ける氷床に立ち尽くす
吹雪吹き付けるその凍える嵐の中に

だがここを退くわけにはいかないのだ
そこには次の命を宿す子が眠っているのだから

命を守り育てることが命懸けであるのは全ての命にとって等しい
そこに己の命を秤にかけることが
その覚悟を試し―その決意を固め
そして新たな命を育む愛を育てるのだ

個体では生き延びることは不可能だろう
だが何千という命と共にその使命に対峙するなら
命削り―痩せこけようとも―耐えうるのだ
その姿は自然の厳しさに対する生命の解答である

Prefatory note
固すぎる
もっと端折る

between
(冷氷が打ち付ける)氷床に立ち尽くす
吹雪(が吹き付けるその凍える)の嵐が吹き付ける(の中に)

(だが)ここを退くわけにはいかない(のだ)
(そこには)次の命(を宿す子)が眠っている(のだから)

命を守り育てることが命懸けであるのは全ての命に(とって)等しく(い)
(そこに己の命を秤にかけることが
その覚悟を試し―その決意を固め
そして新たな命を育む愛を育てるのだ)

(個体では生き延びることは不可能な環境だろう)
(だが)何千という命と共に(その)使命に対峙する(なら)
命を削りながら(―痩せこけようとも―耐えうるのだ)生き延びるために
その姿は自然の厳しさに対する生命の解答である

after

氷床に立ち尽くす
吹雪の嵐が吹き付ける

ここを退くわけにはいかない
次の命が眠っている

命を守り育てることが命懸けであるのは全ての命に等しく

個体で生存が不可能な環境で
何千という命と共に使命と対峙する
命を削りながら―生き延びていく姿は
自然の厳しさへの生命の解答

Editor note
いくつかの詩があったけど、それらは全て削除して、
結論へと流れていくことにする
皇帝ペンギンの話

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