17 詩集 リバイバル おまけトーク(マックチキチキンの流れ)
返答詩集 余韻
「失われた光を握りしめて」
目を瞑れば 影の中に飲み込まれそうになる
出逢いの数だけ 温かな思い出を失ってきた
時を奪われた時計のようで
永遠に海原に漂流する氷の欠片のようで
意味なんてなくても 胸の内が虚しくても
呼吸は続いて 胸の奥で光は鼓動する
彼方の闇に浮かぶ 月のように
残った光に手を伸ばして
触れてくれる温もりが
命を灯火のように抱えて
胸の奥の鼓動が
世界に響き渡る
太陽の光のように 世界を温かく照らす
空っぽな手が刻みつけてきた針の指し示す今を
彷徨い歩く 海原に射し込む光は
この目を開いたから 見えた太陽だった
まだ温かい
いつもこの手にあるから
まだ煌めく
胸の中で守られているから
誰よりも傍で
見えないくらいの眩しさで
輝き続けている
# 5
星の欠片 心の断片
二部 星と心
一章 心と鏡
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心の世界は誰にも見えない
輝きは胸の奥に秘めている
大海原に散りばめた陽の光
数多の銀河一角に灯した火
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夜空の果てに光る星のように
触れられそうなくらい近くにあるのに
永遠のような彼方に瞬いている
確信に満ちた一筋の軌跡は見えない重さに絡めとられる
進む方向が歪められる
無限の重力に屈する光のように
押し潰されて混沌となっていく
孤独と恐怖が一人をさらに重くする
散り散りになった星の粒子が広大な闇を彷徨うように
願望と疑惑に翻弄されながら
重ねた歩みを信じたから
意思が闇を射抜いて未来を切り開く
自分を信じることは世界を否定することにはならない
世界を信じることは自分を蔑ろにすることにはならない
心に映し出された景色が 自分だけの真実だから
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