「キャロル」
どうしてこれを買ったのか
なんとなく衝動的な気もするし
探求心のような、気もするし
ジェリーフィッシュに目がくらむようにはまって
そういうものに、興味が出たのかもしれないし
愛と恋の境目を、探りたくなったのかも
しれない……
彼女は美しい
全てを自分の行いとして目を背けない潔さが
ひたすら孤高で
高潔でさえあって
誰も責めない
それは自分が選んだことだと言う
自分の生き方を偽るなら
自分の存在意義がないとさえ言う
強く、気高い
全てを知って
全てを受け容れていく
自分に嘘
偽ることなく
その生き方に
目が離せなかった
恋とか愛とかの話ではなく
それさえも飲み込む
生き方の話だった
ただ一つの真実があるとしたら
彼女は、女性を愛したということ
彼女は、天使のような女性に、愛されたのだということ。
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