獣たちの謳歌 獣の生き方その一


「―世界への問い―」

―今―

銀河が何回巡った時だろう
星が幾つ生まれた時だろう

命が生まれて呼吸を何回した時だろう
心臓が何回鼓動した時だろう

地球が生また時
大地は煌々と燃え上がり
何万年と降り注ぐ雨が大地を固め 海を創る
海から始まった一繋ぎの壮大な物語

海に生まれた命は
どこから来たのだろう
機械よりも精巧で 鉄よりも脆く
磐よりも逞しく 自然のようにうねるそれは

宇宙から訪れたのか
人智を越えた何かによって齎(もたら)されたのか

海で生まれた生物は
何億という時間をかけて陸地に酸素を産み出し
生命は地上に進出する

地球で生きる動物たちがもつ
ありとあらゆる叡智と知恵を 戦略と戦術に変え
本能と生命を宿し鼓動する

生き抜く者達の物語
その奇跡の幕開け

生きる意味を誰もが探している
生き方を世界に問いかけるように

before

	獣の生き方その一
「変わらないということ」

無理に変わらなくてもいいんじゃないかな

何万年前から変わらない生き物だっているんだから

―どうして変わらないのか―て?

それはきっとそのままでいいということだよ

変化は不思議なものでさ
自然と訪れる時にしか来ないんだよ

別にさ
必要ないものは無理に持たなくてもいいし
無いからと言って無理に変わる必要もないってことだよ

ただ自分にあるものを精一杯使えば
変わらなくたって平気さ

Prefatory note
全然手直しするところはないと思っていたけど、
微調整をしていく感じになりそうだ。
獣たちが素朴につぶやくような感触の詩たちが並ぶ
今回は変わらない、ということについて語っている。

between

無理に変わらなくてもいいと思うんだよね(んじゃないかな)

何万年前から変わらない生き物だっているんだから

(―どうして変わらないのか―て?)

(それは)きっとそのままでいいということだよ

変化は不思議なものでさ
自然と訪れる時にしか来ないんだよ

別にさ
必要ないものは無理に持たなくてもいいし
無いからと言って無理に変わる必要もないんだよね(ってことだよ)

(ただ)自分にあるものを精一杯使えば
変わらなくたって平気さ

after

無理に変わらなくてもいいと思うんだよね
何万年前から変わらない生き物だっているんだから

変わらないのは
きっとそのままでいいということだよ

変化は不思議なものでさ
自然と訪れる時にしか来ないんだよ

別にさ
必要ないものは無理に持たなくてもいいし
無いからと言って無理に変わる必要もないんだよね

自分にあるものを精一杯使えば
変わらなくたって平気さ

Editor note
ページ数は多いので、できれば50ページいかないくらいで留めておきたい。
意外と手直しするところは全体的にありそうだ。
(既に最初の詩も直しているわけだし)
言ってることが簡単な割にはけっこう深い

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