6 18 詩集 リバイバル おまけトーク(マックチキンの裏側で)
返答詩集 余韻
「もう一度始まる歌」
陽が落ちれば
夕暮れは胸をしめつける
なくしてしまった想いが 変わってしまった気持ちが
夜の中に溶けていく
足下に咲く花と 彼方の星の語らいは
蝋燭の火のようで 小さな鼓動は勇気のようで
朝陽の煌めきは 未来まで見渡せそうなくらいに眩しくて
流れていく雲のように遠くて
もう一度続けられるかどうかも分からない
挫ければもうやめてしまうかもしれない
光は瞬いて 風は囁いて この手に届くから
届かなかったものは 道の果てにきっとある
まだ終わってなんかない
この歩みも 明日も
見上げた空に
もう一度 散りばめて
# 5
星の欠片 心の断片
二部 星と心
一章 心と鏡
2
闇を見つめて 飲み込まれて
夜空の星の明るさに気づかなくて
叫び声が心に木霊する
死にたいと生きたいが乱反射する
声はどこにも行き着くことなく消えていく
生きるだけの日常が崩れていくようで
心が苦しみに貪られるようで
救われたいのに すり切れた自分だけが残る
生きる重さを超えて
後悔がやってくる
3
頑張ることに疲れてしまった
当たり前が重い
必死に生きる術を探している
終わりを望んでも
続いてしまう今日から目を背けずに
未来へと繋がる日々を見つめている
目を瞑って 拳を握りしめて
命の鼓動を聴いて
今日という日を生き延びる
4
あの光は何だったのだろう 今はもう見えない
流れ星のように消えてしまった
解けた糸のようなものが
心に絡まっている
波に揺られる筏のように
信じる道を行くことがどれほど難しいことだろう
何度でも踏み出して 次の一歩に
届かなかった未来を託す
生きているだけで
歩んでいる
風に煽られても揺らがない旗のように
見えなくても 大切なものを握りしめて進んでいく
消えてしまっても 心の奥に耳を澄ませて
あの光が遺した 煌々と燃える炎に手を翳す
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