交響曲 春の訪れ
before
たとえ誰にも理解されず
海のような静けさの中で生きて
心が凍りついて
言葉さえも冷え切っているとしても
闇が星と出会うように
砂漠に雨が降るように
冬に温かな風が舞い降りるように
その氷はいつか溶ける
between
大まかにはこれでいい。もう少しこれまでの展開を絶妙に重ねながら描いていく。
奇跡的な偶然→詩集の最初の「たとえば木の葉の落ちるとき」を重ねてるし、
「自然」といいう言葉は前の詩の「こだわらない」の自然とも重なるし、
「雨模様」「星」「分かり合うために」など、
様々な詩の要素をちりばめている
その大きな流れの中で氷が解ける、
というのが半ば必然のように、訪れる、ということ。
そういう壮大さが、交響曲してる。
after
たとえ誰にも理解されず
海のような深く暗い場所にいて
心が凍りついて
言葉が冷え切っているとしても
闇が星と出会うように
砂漠に雨が降るように
その手に誰かの手が触れるように
奇跡的な偶然に出会うようにして
たとえば木の葉が落ちるような自然さで
その氷はいつか溶ける
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