太陽の恵み―雲の旅
before
「赤道の栄光」
太陽が恵みの父であるなら
その辿る地は赤き道
そこは緑の生命溢れる海となり
その繁栄の極みの地
珊瑚礁ですら海の森となる
「太陽の恵み―雲の旅」
太陽は燃える―その熱量は破壊的な副産物
それは光となって地球に降り注ぎ
大気が照らされ気流を生み
海面の水が舞い上がれば
空の彼方へ飛翔する翼となる
そして山が立ちはだかる
雲は山を踏み台にしてさらなる高みを目指し
内に湛えた水は冷え固まり
やがてそれは雨を詠い―地表に叩きつけ
虚無になった雲は風に流され極地へと運ばれていく
その流れ着く先は砂漠
Between
「太陽の恵み―雲の旅」
太陽の軌跡は(が)恩恵の道標(みの父であるなら)
(その辿る地は)赤き道は(そこは)緑の生命溢れる海となり
珊瑚礁ですら海の森となる(その)繁栄の極みの地は
太陽は燃え(る―その熱量は破壊的な副産物)
(それは)光となって地球に降り注ぎ
大気が熱せされて(照らされ)気流を生み
海面の水が舞い上がれば
空の彼方へ飛翔する(翼となる)
行く手に(そして)山が立ちはだかる
雲は山を踏み台にしてさらなる高みを目指し
内に湛えた水は冷え固まり
やがて(それは)雨を詠い―地表に叩きつけ
虚無になった雲は風に流され極地へと運ばれ(ていく)
(その)荒漠の地へと流れ着く(先は砂漠)
after
「太陽の恵み―雲の旅」
太陽の軌跡は恩恵の道標
赤き道は緑の生命溢れる海となり
珊瑚礁ですら海の森となる繁栄の極みの地は
太陽は燃え 光となって地球に降り注ぎ
大気が熱せされて気流を生み
海面の水が舞い上がれば
空の彼方へ飛翔する
行く手に山が立ちはだかれば
雲は山を踏み台にしてさらなる高みを目指し
内に湛えた水は冷え固まり
雨を詠い―地表に降り注ぐ
雲は虚無を抱えて風は極地へ誘い
荒漠の地へと流れ着く
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