コラリー・ビックフォード=スミス「キツネと星」
一つの明かりを 未来の全てであるように
決して届かない月を 抱きしめられたらと夢を見るように
見えるだけで 一つの灯台みたいに 信じられる
その灯を失った時 どこに 行けばいいのだろう
夜の中で 覆われた不安と戦うように
それでも 信じたものは 光のような 自分だったかもしれない
一人で歩くのは
これが初めてだったかもしれない
一人だったのに
それまで 一人じゃなかった
出会った星の光が 溢れるように
今を満たした 朝陽のように
眩しくて 涙みたいに
心から零れた 夢
信じてほしい
同じくらい
強くありたい
暗闇の中で踏み出した一歩が
光まで 連れて行ってくれた
だからもう 大丈夫
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