7頁 「あれは、ぜったい彼女だな」



今日はもうムリ
無性に食べたくなる炭水化物
自分にOKを出して全てを放り出す自由さで私は歩く

好きという感情もいつかは落ち着いてきっと当たり前なものになってきて
私の一部そのものになってしまうのだろう そんな気がする

それよりも愛しさと覚悟と毎日のことと大変さと付き合っていく方が
ずっとずっと 長いのだ

ラーメンをすすって私は私を補充する
ゆっくり浸かる入浴とか化粧とかカフェとかも忘れてはいけない
私が私のためにできる愛はいつだってそういう細々としたことだ

いつかの私にも恋をしていた時はあったんだ
すれ違ったり通り過ぎていく恋人たちをちらっとみて
思わず拳を上げるような高ぶる気持ち、幸せであれ

この世界を回しているのは経済ではなく愛かもしれない
人が人や愛を求めなければそもそもお金も動かない

私の隣で きっと誰かが誰かに恋をする
いつかの私が そうだったように

好きな人と一緒にいられるって いいね
そういう生活がずっと続くって いいね
そういう家って 温かいよ 
そういう居場所だから 約束のように私は早足で帰るのだ

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