地球交響曲 「歴史」
before
宇宙を創造したのは混沌の爆発だという
だがそれを見た者はこの世に存在しない
塵とガスが衝突し火花が散る世界
暗黒の雲が渦に寄せて廻り出す
やがて渦の中心が光を放つ
それは炎の塊
炎は燃えながら他の物をその熱で気化させ
蒸気を飲み込んで呼吸する
燃え残った塵は集まり石となり岩となり
やがて星が産み落とされた
地球は内に滅びの唄を抱えている
放射性物質の崩壊に岩は煌々と溶け出し
火山はその門となる
地表に吹き上げるその力によって大陸を生み出し
その激動が大気を作り出し
雨を降らし 何万年とかけて海となり
その広大な水から生命のドラマが始まった
だがそれは地球の孤独の歩みの始まりでもあった
これより近すぎ 遠すぎる星では熱と寒さに晒され ゆえに命を持たぬ星となり
それは水が水として存在できないことを意味する
地球は唯一…生命を育むべくして生まれたのだろうか
between
(宇宙を創造したのは混沌の爆発だという
だがそれを見た者はこの世に存在しない)
塵とガスが衝突し火花が散る(世界)
暗黒の雲が渦に寄せて廻り出す
やがて渦の中心が光を放つ
(それは)炎の塊
炎は燃えながら触れる(他の物)ものを(その)熱で気化させ
蒸気を飲み込んで呼吸する
冷えた(燃え残った)塵は集まり石となり岩となり
やがて星が産み落とされた
地球は内に滅びの唄を抱えている
(放射性物質の崩壊に岩は煌々と溶け出し)
火山はその門であり(となる)
地表に吹き上げる(その)力によって大陸を生み出し
(その)激動が大気を作り出し
雨を降らし 何万年とかけて海となり
(その)広大な水から生命のドラマが始まった
(だが)同時に(それは)地球の孤独の歩みの始まり(でもあった)
太陽に
(これより)近すぎれば水は存在できず、 遠すぎれば(る星では熱と)寒さに晒され 水は存在できない(ゆえに命を持たぬ星となり)
(それは水が水として存在できないことを意味する)
地球は(唯一…)生命を育むべくして生まれたのだろうか
after
塵とガスが衝突し火花が散る
暗黒の雲が渦に寄せて廻り出す
やがて渦の中心が光を放つ
炎の塊
炎は燃えながら触れるものを熱で気化させ
蒸気を飲み込んで呼吸する
冷えた塵は集まり石となり岩となり
やがて星が産み落とされた
地球は内に滅びの唄を抱えている
火山はその門であり
地表に吹き上げる力によって大陸を生み出し
激動が大気を作り出し
雨を降らし 何万年とかけて海となり
広大な水から生命のドラマが始まった
同時に地球の孤独の歩みの始まりでもあった
地球は生命を育むべくして生まれたのだろうか
詩人です。出版もしております。マガジンで書籍のご案内もいたしております。頂いたサポートは出版の費用にさせていただきます。