5 52 詩集 リバイバル おまけトーク(なりたい自分になる)


詩集 百花繚乱
「菫(すみれ)」

野に咲く全ての花が寄り集まるような
美の結晶のような宝石

自分を魅せるためではなく
小さなものを照らすために輝く

美しさを多く語ろうとはしない
見る人の心に託している

鏡のように奥底に眠る煌めきを映し出す
花のような美しさは普段は隠されていて見えない

語らずとも眼差しに現れる
手を伸べたような微笑みが
気持ちをどんな言葉よりも歌う

紛れもない優しさを愛と呼んで
ひっそりと語りかけている

#4  大地と大空 心と影
13

―おやすみなさい―
安らかな眠りへの祈り

静かに横顔を見守り
頭に手を添えるように

温かな手は
儚いような

手が届く時間は限られている
いつか遠くに行ってしまうのだろう

どうか歩む未来が幸せでありますように
やがて訪れる朝陽に託す

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