獣たちの謳歌 故郷
「故郷」
before
故郷はきっと
産まれた場所
世界に解き放たれた命は
躍動しながら遙かな旅を行く
もう故郷の場所なんて彼方遠く
思い出せないくらい昔のこと
それでも
産まれた場所に新しい命を授けに―戻ってくるんだよ
世界の果てまで旅をしたから
世界の麓まで戻ってくるんだ
それが命の故郷だからだよ
記憶にはなくても
魂はちゃんと覚えている
だから忘れたから辿れない―なんて焦ることはしない
ゆっくり身体の声を聴いて
身体の行くままに委ねて―その場所に行き着く
Prefatory note
もう少し素朴な仕上がりにしたい。
鮭の話だったような気がする
魚とか鳥とかそういう帰巣本能のある動物の話
Between
故郷はきっと
産まれた場所
(世界に解き放たれた)命はいつだって
躍動しながら)遙かな旅の途中(を行く)
もう故郷(の場所)なんて彼方遠く
思い出せないくらい昔のこと
(それでも)
(産まれた場所に新しい命を授けに―戻ってくるんだよ)
世界の果てまで旅をしたから
始まりの場所まで戻ってくる:めっちゃ「始まりの場所」を意識している笑せっかくなら終わりの場所というフレーズもいれたい。(世界の麓まで戻ってくるんだ)
(それが命の故郷だからだよ
記憶にはなくても
魂はちゃんと覚えている
だから忘れたから辿れない―なんて焦ることはしない)
ゆっくり身体の声を聴いて
身体の行くままに委ねて(―その場所に)行き着く
あとは全体を見ながら微調整
after
故郷はきっと
産まれた場所
命はいつだって
遙かな旅の途中
もう故郷なんて彼方遠く
思い出せないくらい昔のこと
世界の果てまで旅をしたから
始まりの場所まで戻ってくる
命を始めるために
身体の声を聴いて
忘れても消えない場所を目指す
終わりの場所へと辿り着くために
Editor note
始まりの場所 終わりの場所
意識しすぎたか?笑
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